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                    寒の内 曇ったり / 晴れたり      マウスを載せれば写真が変わります

 今日は、一日中、曇り時々晴れのお天気でした。
 北国の大雪のニュースや週末に強い寒波がやってくるというニュースを見ていると、京都まで冷え込んでくるような錯覚を受けますが、今日は平年をわずかに上回る気温で、ごく普通の、この時期らしい気候でした。
 雲から太陽が顔を出して陽が差すと少し寒さが弛み、陰ると急に冷えきます。写真を見ていただいても、晴れた時と曇った時の、境内の‘色’の違いをおわかりいただけるのではないでしょうか?
 冬は、日の光の有り難さをしみじみと感じる季節ですね。今日は風もなかったので、陰っても、それほど寒くはありませんでした。


                木の形や建物が顕わになる冬         マウスを載せれば写真が変わります
   冬枯れの境内には、ほとんど人影がありません。たまに人を見かけると、「何をしにいらっしゃったんだろう?」と、ちょっと不思議に思うくらいです。お正月休みや成人の日絡みの連休も終わって、今年も本格的に動き始めたのでしょう。
 葉が落ちて枝や形が顕わになった木々を眺めたり、その枝にとまる鳥たちを見たり、ベンチで本を読むのもいいでしょう。静かに過ごしたい方にはピッタリの冬の境内です。
 ただ、1週間経っても2週間経っても景色が移ろわず、‘ネタ’に乏しい今の季節は、このページを更新するのには苦労する季節です。




       さ  そ  は  れ  て  寒  の  内  な  る  寺  詣  り          尾之内かゑ






               林立する水仙 / 透き通る蝋梅の花       マウスを載せれば写真が変わります
 今の境内一の見所は、鐘楼周りの水仙です。ごく大ざっぱな言い方ですが、数百輪? ひょっとしたら千輪以上が咲いて、甘い香りを漂わせています。
 正直言って、数年前に水仙の球根を植えた時は、株は増えても、ここまでたくさんの花は咲かないと思っていました。鐘楼周りは、冬でこそ日が当たりますが、春から初冬は桜の葉っぱが茂って、ほぼ日陰。日当たりが悪いと、水仙は開花しにくいのです。うれしい誤算でした。
 鐘楼まで来られる方は少ないので、人知れず水仙は咲いています。その静けさもまたいいものです。
 問題は、紫陽花と水仙が共存できるか? 紫陽花の間に植わっている水仙がこれ以上増えると、紫陽花は栄養を盗られて弱ってしまうかも知れません。そうなった時に、どっちをとるか・・・。
 蝋梅の花も、水仙に負けじと、甘い香りを放っています。
 冬は他の匂いがあまりしてこないので、水仙や蝋梅の放つ香りはとても際立っています。そう、冬はそんな楽しみ方もあったんだ!





        水  仙  を  遠  ざ  か  る  と  き  近  づ  く  香           稲畑汀子