12/30版
おだやかな年末の日となりました。
そんな中、枝にわずかに残っている紅い葉を見つけました。その葉を見ていると、境内が紅葉に満たされていた頃の情景がパァーッと蘇ってきます。こんな侘びた一葉ですが、そんな想像力をかき立てる、大きな力を持っているように思えました。 冬の境内は、心が落ち着きます。派手さもなく、喧噪など微塵もなく、凜と冷えた空気が五感を蘇らせてくれます。 そんな研ぎ澄まされていく心を緩めるのは、猫や小鳥などの動きです。野良猫は日向を求めて丸くなり、人が来ると後ろを振り返りながら移動していきます。鳥は群れでやって来たかと思ったら、つがいのものや単独行動のものもいて、見ていて飽きません。冬は鳥の姿がよく見えます。 春が近付くまで、境内は眠りに就きます。でも、眠っているように見えて、実は春の芽吹きの準備を怠ってはいません。そんな静かで、それでいて力強いいのちの営みが行われる冬が好きです。 冬 木 立 日 の あ る う ち に 別 れ け り 清水基吉
お正月向けの松竹梅の供花が供えてあるお墓もあれば、色とりどりの洋花が入っているお墓、あるいは季節に関係なく樒が供えてあるお墓など、様々です。 大晦日の除夜の鐘が終わって新しい年を迎えると、お墓はたくさんの方々で賑わいます。お正月の墓参は家族連れが多く、老若男女が連れだって来られるので、大人数になります。 新しい年の初めに、ご先祖に挨拶をされる年始参り。とても清々しい気持ちになられることでしょうね。 今年も、「苦沙彌のInternet僧坊」にお越しいただき、有り難うございました。 スマホ対応が出来ていませんので、スマホでは見づらい、時代遅れのページとなってしまいました。来年は、再編成をしなければと思っています。 来年が、皆さま方にとって幸多き佳き年となりますことを祈念申し上げ、今年最後の更新とさせていただきます。 またのお越しをお待ちしています! 一 年 の 心 放 し て 年 送 る 長谷川歌子
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