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                    紅葉の兆しが見える境内        マウスを載せれば写真が変わります

 朝からどんより曇って、時折、小雨がぱらついていましたが、3時過ぎからは本降りに。気温も18.9度と、ちょっと肌寒い日でした。
 週明けにはもっと冷え込んで、最低気温は10度以下になるという予報です。ついこの前までの1か月予報では、この後は平年よりも温かいということでしたが、昨日更新された予報では、一転して平年よりも寒くなるとのこと。つまり、予測し難いということでしょうか?
 数日前から、毎朝の落ち葉掃除が欠かせないようになってきました。桜の葉はダラダラと散り続けていますが、落ち葉が増えたのは無患子(むくろじ)。きれいな黄色になる前に、今年は盛んに散り始めました。
 もみじも少しずつ色付いてきています。もうあと数日で11月ですものね。
 さぁ、今年の紅葉はどうでしょう? 最初はよくても、急に‘失速する'こともありますし、‘うなぎ登り'によくなっていくこともありますので、お越しになるタイミングによってどうなっているかわかりません。お天気によっても、時間によってもずいぶん違います。
 お越しになった時が最高なのだと思って、計画をお立てください。ホテルは、ビックリするほど高価か、もう取れないかです。




      長  き  夜  や  パ  ラ  パ  ラ  漫  画  踊  ら  せ  て          石田たまみ






          石蕗と貴船菊に囲まれた去来句碑 / ほととぎす模様?  マウスを載せれば写真が変わります
 境内は、いま、目立った花の少ない時期です。
 酔芙蓉がまだ少し花を咲かせているのですが、職員さんが早々と切ってしまっています。まだ咲くのになぁ・・・。
 石蕗(つわぶき)の黄色い花がひっそり咲き始めました。
 茶所横の去来の句碑の側に植わっている石蕗は、植木屋さんが植えた時には場違いと思うほど大きかったのですが、数年経って、ちょうどよい大きさになりました。野生に戻ってきたのかも知れません。
 ピンクや白の貴船菊(秋明菊)も、風に揺られながら咲いています。ボクは一重の白の秋明菊が好きです。
 自坊では、ほととぎすの花が、これまた静かに咲いています。
 ほととぎすの名前は、鳥のほととぎすの胸毛や尾の斑点模様に、花の様子が似ていることから付けられたと聞きます。鳥のほととぎすがどんな模様だったか、思い出せません。昔の人は、鳥も花もよく知っていたのだと感心します。
 石蕗も貴船菊もほととぎすも、あまり‘多くを語らない'、素敵な花ですねぇ。
 さぁ、来週の冷え込みに備えなくっちゃ! お風邪を召されませんように。




         静  か  な  る  月  日  の  庭  や  石  蕗  の  花          高浜虚子