8/28版 




               曇りがちな境内は時間もゆるやかに流れる     マウスを載せれば写真が変わります

 朝9時頃に少し雨が降り、その後も曇りがちな中に、時にパラッと降ったり、青空が見えたりという空模様の繰り返しでした。
 最高気温は29.9度と、7月26日以来の1ヶ月余ぶりに30度を切りましたが、少し蒸しっとしていました。
 境内の景色の変化があまりなくなってきました。高温と少雨の影響などで、少し黄色っぽくなったもみじが目立ってはいますが、しばらくはこれ以上進まないでしょう。
 花は乏しく、酔芙蓉や木槿もわずかに咲くだけ。百日紅も少し咲いているだけです。
 にぎやかなのは、ツクツクボウシの鳴き声。夏の終わりを告げるツクツクボウシですが、今日の気温の低さがお気に召しているのかも知れません。
 ツクツクボウシが必死で鳴いている鳴いている理由。それは他でもありません、パートナーを探すためです。ツクツクボウシの成虫の期間は1週間から10日。その間に、雄が雌へのアピールをして鳴いているわけですね(雌は鳴きません)。
 そして、あの独特な鳴き方はDNAに刻まれたもので、鳴き始めから終わりまではワンフレーズ、個性は基本的にはないようです。
 そういう事情をわかった上で、秋の終わりにツクツクボウシの雄が必死で鳴いているのを聞いていると、何だか辛くなってくるのは‘雄'だからでしょうか?
 夕方になって、一気に青空が広がってきました! 今から写真の撮り直しは・・・。




       法   師   蝉    眼   鏡   外   し   て   聞   き   ゐ   た   り          山口誓子






             咲き乱れる自坊の庭の萩 / 木陰にひっそり山牛蒡   マウスを載せれば写真が変わります
 今年は、例年よりも極端に花が少ない気がします。彩りに欠ける8月の境内でした。
 自坊の庭では、玉紫陽花と萩の花が満開です。
 自坊の庭の萩は、まだ暑い盛りから咲き始めるので風情に欠けますが、今日くらいの気温になると、見ていても馴染みます。
 境内には萩もたくさん植わっていますが、木々の日陰で日当たりのよくない場所も多いので、概して花付きはよくありません。自坊のこの株はよく咲いていますねぇ。
 境内の土手に、洋種山牛蒡の実が少し色付いてきているのを見つけました。普通の場所に生えていたら引き抜かれているところですが、人目に付きにくい土手が幸いしました。
 子供の頃に、この実を使って飯事(ままごと)をした覚えのある方も多いのではないでしょうか? 今の子供はそんな遊びはしませんから、経験のある方は大抵お若くはないでしょう。
 「牛蒡」と名前に付いているのは、根が牛蒡根だからですが、葉などは有毒で、誤って食べると下痢・嘔吐・ジンマシンなどの軽い中毒症状が出るようです。ただ、実は無毒だとか。美味しそうな実ですが、食べたら口の中が紫色になって、歯医者の歯磨きテスト後のようになってしまうでしょうね。
 2学期制を取っている京都の小中学校はもう始まっていますが、他の府県では今日が夏休み最後の日曜日でしたでしょう(京都の2学期制も今年が最後で、来年にも一律に3学期制に戻るようです)。
 さぁ、間もなく9月。台風の被害が出ないことをお祈りします。




       山   牛   蒡   の   葉   蔭   ほ   の   か   や   茎   の   紅         寺田寅彦