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         青い空にぽっかりと白い雲。少し黄色くなってしまったもみじも。 マウスを載せれば写真が変わります

 お盆も終わり、境内はひっそりとしてきました。でも、酷暑はいっこうに収まろうとはしていません。今日の最高気温は36.5度。日の当たるところにいると、焦げてきそうです。
 2週間続いたカラカラ天気で、弱っていたもみじの葉っぱは、一気に黄色くなってしまいました。いつもは祇園祭の頃などでも、夕立に見舞われることが多いのですが、今年はまったくなく、ずっと少雨傾向が続いてきました。その上に、連日35度を越える炎暑ですから、木々も堪ったものではありません。もみじなどが、これ以上ダメージを受けないようにと祈るばかりです。
 でも、さすがに処暑も近くなった今日は、日陰に入ると、緑の木々の間を渡ってきた風が心地よく、蚊にさえ刺されなければ、しばらくじっと涼んでいたい気分でした。


                 緑の木々の間を渡る風は心地よい       マウスを載せれば写真が変わります
 京都のお盆を締めくくる五山の送りが16日の夜に行われましたが、東山如意ヶ嶽の「大文字」が点火される頃に、大雨洪水警報が出るほどの土砂降りで、点火に苦労されている様子が真如堂からでもよくわかりました。
 大文字を見ようとたくさんの人が集まった賀茂大橋(出町橋)では、如意ヶ嶽から少し離れていることもあって、雲の切れ間に数秒ほど炎が見えた程度だったそうです。でも、「大文字」に遅れて順次点火される「妙法」「船形」「左大文字」「鳥居形」などは、雨が弱まって、よく見えたそうです。
 ボクも、物心ついて以来、毎年この送り火を奉拝してきましたが、今年はどしゃ降りに堪えきれず、なかなか点火しない様を一瞥しただけで、帰ってきました。こんなことは初めてです。
 「今年もお盆が終わったなぁ。やれやれだなぁ」という気持ちで「大文字」を奉拝するのが常ですが、今年は‘上手く'締めくくれませんでした。残念。





       残  暑  と  は  シ  ョ  ー  ト  パ  ン  ツ  の  老  人  よ          星野立子





       少雨のダメージが大きかった木槿 / 散っても見所いっぱいの蓮   マウスを載せると写真が変わります
 しばらく続いたカラカラ天気で、境内の花もすっかり少なくなっています。
 木槿はわずかに咲いているだけ。近付いて見てみると、蕾が黄色くなってカラカラに乾いています。開花しようとしている時に、日干しにされてしまったのでしょう。
 酔芙蓉も然り。蕾が黄色くなってしまっているのが、たくさん見られます。残念ですねぇ。
 自坊の蓮も、あと1つの蕾を残すだけとなりました。あまりに早く開花し始めたのですが、いったんまったく花のない時期があって、またここ10日ほどは、次々と花を咲かせてくれています。本当に美しい花ですね。
 明日・明後日は、京都市内の多くの街角で地蔵盆が行われます。
 京都の多くの小学校は二学期制をとっていて、24日頃には始まります。お地蔵様の縁日は24日で、かつてはその頃に地蔵盆が行われ、大日如来をお祀りする町内は、縁日の28日頃に「大日さん」が行われましたが、今は学校の始まる前のお盆が終わった頃の土日に前倒しになりました。
 子供たちが楽しみにしている地蔵盆が終わると、京都の夏も終わり、しみじみと「残暑だなぁ」と思うようになります。




        蓮   散   華    美   し   き   も   の   ま   た   壊   る          橋本多佳子