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                 強い日差しとそれを和らげるもみじ葉    マウスを載せれば写真が変わります

 昨日の最高気温は35.5度、今日は36.2度とは、7月初め以来の猛暑が戻って来ました。
 しばらく、「暑さがちょっとマシだなぁ」という日が続いていましたので油断をしていたためか、この暑さはしっかりと堪えます。
 境内に人影はなく、外国人がベンチにうなだれるように横たわっているだけ。観光をしようという気持ちを削ぐような、厳しい暑さです。
 それでも木々の作る木陰はありがたいもので、肌を刺すような厳しい日差しをやわらかい木漏れ日に替えてくれます。湿度も高くはないので、美しい緑を眺めながらの樹下の散歩は、とても心地よいものです。
 その季節その季節の楽しみ方が、いくらでもあるものだと、改めて感じました。




        や  り  す  ご  す   土  用  鰻  と  い  ふ  も  の  も          石塚友二






            猛暑の中、涼しげに咲く紫陽花 / ポツリと夏水仙   マウスを載せれば写真が変わります
 先日、「いまは何の花が見頃ですか?」と聞かれて、答えに窮しました。紫陽花はもちろん終わり、蓮も終わり、頼みの木槿も花数が減っています。今年はたくさん蕾が付いているので、楽しみにしていたのですが・・・小休止して、またもう一度盛りがやってくるのでしょうか?
 グルッと境内を一回りしても、写真に収めるような花がないので、もう一度、紫陽花に登場願いました。もともと遅咲きの種類ですが、その中でも一番遅れて咲き始めたものです。他の枝は、すべて剪定してしまいましたが、折角なので残しておいたものがこれから見頃を迎えようとしています。でも、こんなに暑い季節には、紫陽花はあまり似合わない気がします。
 鐘楼の基壇の斜面では、先日来、夏水仙が咲いています。「リコリス」ともいうので、西洋のものかと思っていましたが、古い時代に中国から渡来したものだそうです。植えた覚えはないのですが、他のものを移植した時に球根が紛れ込んだのでしょう。
 4時頃、西の空から雷鳴が聞こえてきました。水やりをしなければいけないと思っていたのですが、夕立があればそれを免れるので大助かり! でも、雨雲レーダーを見ると、激しい雨を降らせる赤色の雲域は、真南に下がって大阪に向かっていきそうです。こっちは一滴の恵もないかも知れません。あー、水やりしなきゃ。




      遠  雷  や   は  づ  し  て  ひ  か  る   耳  か  ざ  り          木下夕爾