７／１７版　

お昼過ぎの曇天の境内 　　　　　　　　マウスを載せれば写真が変わります

　今日は、祇園祭前祭の山鉾巡行。朝８時半頃に、少し強い雨が音を立てて降り出したので、「せっかくの巡行なのに・・・」と思っていましたが、雨はそれだけで、ずっと蒸し暑い曇天でしたが、無事に行事も終わったようです。
　おそらく、京都市内に住んでいる人でも、よほど関わりや興味のある人以外は、宵山や巡行に行かれることはないと思いますが、ボク自身も数えるほどしか行ったことはありません。今日は１９万人の人出があったそうですが、多くは国内外からの観光客ではなかったのでしょうか？
　ちょうど巡行が行われている時間帯に市内を車で走りましたが、道はガラガラで、普段よりも余程空いていました。皆さん、出控えておられたのでしょう。
　境内も、午後から観光の人の姿が見られるようになってきました。今年は、曜日の巡りもよくて、ホテルさえ確保できれば、祇園祭を満喫できたのではないでしょうか？




　　 　　 　　暁 　　の 　　雨 　　上 　　が 　　り 　　て 　　祇 　　園 　　祭 　　か 　　な　　　　　　　　　　三村純也

雨に乱れた後の木槿の花 ／ 咲き遅れて残った紫陽花　　 マウスを載せれば写真が変わります

　どんよりした梅雨空の境内では、木槿の花が盛りです。
　花期が長いので、１ヶ月ほどは盛りが続きますが、日によっては多少花の少ない多いがあって、何が影響しているのか、いつも不思議に思っています。
　紫陽花は終わりを迎え、花後の剪定もほぼ終えました。紫陽花園の中には、剪定を免れた咲き遅れの花が、ポツン、ポツンと、わずかに咲いています。それもまた風情があります。
　花が終わるか終わらないかの頃に思い切って剪定するので、花の盛りを知らない人の中には、「まだ綺麗なのに・・・」と勿体なく思って、地面に落ちている花を持ち帰る方も少なくありません。ボク自身も大切に育てた花ですから、むやみに剪定しているわけではなく、色褪せたりしたものを選んで切っているのですが・・・。レジ袋いっぱいに持って帰る方、念入りに選んだ１枝だけを持って帰る方など、ウォッチングしていると様々でした。 　

真上から見た開花１日目の蓮の花 ／ 乱れ咲く紫の桔梗　　　　　 マウスを載せると写真が変わります

　自坊でも蓮の花が咲き始めました。今年の初咲きは１１日で、今日咲き始めたのは２輪目です。
　蓮はいつみても、実に美しいですし、見る者の心を清浄にしてくれます。素晴らしいなぁ〜
　また、自坊の庭では桔梗の花が咲いています。この紫色も、実に高貴で美しいですねぇ〜
　最近では、桔梗で売り出しているお寺も増えてきましたが、あれは他で育てたものを頃合いを見計らって庭に移植したものです。あんなにちょうどいい高さや咲き具合のものは、一から庭では育ちません。自坊の庭の株は、かなり長く育ちすぎて、姿も乱れています。それでも、いいですねぇ〜　風情がありますねぇ〜
　もうすぐ梅雨明け。さぁ、今度はどんな楽しみが待っているでしょう？




　　 　　　　　紫 　　の 　　ふ 　　つ 　　と 　　ふ 　　く 　　ら 　　む 　　桔 　　梗 　　か 　　な　　　　　　　　正岡子規