7/10版
昨日は朝まで雨が続き、その後も晴れ間がなかったため、気温は26度止まり。今朝は、蝉がもう梅雨明けしたと思ったのか、ものすごい大合唱でしたが、思ったほど晴れず、最高気温は34度でした。
毎年、NHKの夕方の番組がこの木槿を撮りに来られるのですが、決まって盛期を過ぎてから。「○月○日に真如堂の木槿を取材した」という記録を見てお越しになるのでしょうが、毎年、「もう少し早く来た方がいいですよ」とアドバイスしても変わらず。今年もまた、今月末ぎりぎりなのでしょう。 それに、駐車場の脇なので、あまりロケーションがよくありません。こんなにたくさんの種類の木槿が咲いているお寺は、おそらくあまりないと思いますが、近付いて見ようという人もほとんどなく、ちょっと残念です。
木槿の他に咲いているのは、三重塔の西側の薮萓草(やぶかんぞう)。オレンジの花が、曇天の中でも目立っています。 同じくオレンジの花が咲いているのは、姫檜扇水仙(ひおうぎすいせん)。鐘楼の手前の薄暗いところに咲いています。この場所は日が当たることがほとんどなく、何を植えてもあまりよく育ちません。 姫檜扇水仙という名前からは純粋な日本の植物で、祇園祭とも関係があるのかと思われるかも知れませんが、もともとは南アフリカ原産。は明治中期に日本に渡来して、現在は野生化しています。「繁殖力が旺盛なので、少々日陰でも大丈夫かも知れない。それに、オレンジ色の花が日陰でも目立つだろう」と、数年前に球根を買って植えました。葉っぱだけ伸びて、花の付いていない株も半分ほどありますが、ねらい通り咲いてくれました。まぁ、こんなものでしょう。 今日からは、祇園祭の鉾が建ち始め、いよいよ祭りが本格化してきます。夕立や強い雨が降る時期でもあります。それが終わったら梅雨明け、いよいよ盛夏到来です。 も の の 音 木 下 闇 ま で 来 て 消 ゆ る 後藤比奈夫
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