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       真夏のような日の光差す正面参道 / 足場の掛かった塔に青い空   マウスを載せれば写真が変わります

 じりじりと日差しが照りつける日でした。最近はお天気が日によってコロコロ変わり、昨日は雨はほとんど降らなかったものの、梅雨らしい空模様。今日は一転して真夏のような青空で、気温も32.4度まで上がりました。
 日陰のベンチでは、きれいな緑の間から差してくる木漏れ日が楽しめます。日向ではじっとしていられず、つい、木陰を探して入りたくなる、そんな1日でした。
 青空にそびえ立つ三重塔には、いま、足場が掛かっています。梅雨の合間ですが、三重塔の雨漏り工事が始まったのです。
 昨年8月末に、雨漏りしているのを発見。雨漏り水は、心柱を伝って、第一層目まで達していました。その後、ドローンを飛ばしたり、内部から最上部まで上がったりしましたが、雨漏りの原因はわからず仕舞い。結局、足場を掛けて調査をすることになりました。
 足場には階段が付いているので、上がることは難しくありません。ただ、足場から屋根を登って、最上部の心柱付近まで行くのは、かなり大変。瓦屋さんも板金屋さんも、「コワイなぁ・・・」とこぼしておられました。
 早く雨漏りが直りますように・・・。





       梅   雨   晴   間   絶   え   て   久   し   き   友   来   る          高浜虚子






          ひとつふたつ沙羅の花 / 頭の上いっぱいの菩提樹の花    マウスを載せれば写真が変わります
 いま、本堂の前では菩提樹が満開! その反対側では、沙羅の花も咲き始めています。
 2日に開花した菩提樹は、一番早く咲き出した花はもう結実し、遅いものはまだ蕾の状態です。同じ木でも、木の枝のおかれている環境によって、早い遅いにかなりの差があります。
 咲き始めの花は薄いクリーム色ですが、次第に黄味が増して、最後には黄褐色になっていきます。そして、その頃には、花の奥の雌蘂の基が丸く膨らんで結実しています。咲いている尻から結実する、こんな花は珍しいです。
 辺りには独特の甘い香りが漂っていますが、樹下にいても、「何の香り?」と気が付かない方もおられます。
 菩提樹の開花を待ちかねた人が毎日お越しになって、樹の回りには常に誰かがおられます。ファンの多い花です。
 沙羅も4日に咲き始めました。まだ、花の数は多くないので、あまり目立ちませんが、今年はいっぱい蕾が付いていますので、これからが楽しみです。

              ここは余程の酸性土壌? / 紫陽花に囲まれた宝蔵    マウスを載せると写真が変わります
 紫陽花園では、山紫陽花がほぼ終わり、‘普通の'紫陽花が盛りを迎えてきました。
 今年の紫陽花園は常に人がおられるような感じで、つい数年前まで、落ち葉や焼却灰の捨て場で、鬱蒼として薄暗いところだったとは、誰も思わないでしょう。
 今年もまた、紫陽花の株をいただきました。母の日のプレゼントの鉢植えらしく、品種名の名札が付いていました。最近は種類も多く、もう何が何だかよくわかりません。
 新しい種類をいただくと、つい挿し木をして増やしたくなるのですが、もうこれ以上は植えるところがありません。それに、挿し木をすると、それを小さなポットに植え替えて育て、大きくなったらそれを地植えするというプロセスを始めてしまうことになります。それがわかっていながらも止められない・・・困りました。
 さぁ、どうぞ色・形様々な紫陽花をお楽しみください!




      子   が   睡   り   入   る   紫   陽   花   の   中   の   海          高野ムツオ




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