5/28版 




            曇天の本堂前 / 緑の中の寄進された赤いよだれかけ    マウスを載せれば写真が変わります

 23・24日には、33.1度、32.4度を記録しましたが、今日はいつ雨が降ってもおかしくない空模様で、最高気温は何と23.6度。力仕事をして汗だくになっていたので、「ホント? 間違ってない?」と思うほどの気温です。湿度が60%以上あるので、体感温度は低くないのかも知れません。
 土曜日ですが、時々雨がぱらつく梅雨を思わせるような空模様のため、境内を訪れる人は多くありませんでした。
 晴れた日は何でも綺麗に見えますが、植物にはちょっと酷だなぁと思うほどの陽射しが照りつけることもあります。もちろん、晴れないと光合成ができませんが・・・。今日のような曇天&小雨は植物の葉っぱにはやさしいような気がしますし、雨が降ると木々が喜々としているのがわかるようにも思えます。
 こんな日も、またいいですねぇ。




       並  び  立  つ  幹  す  こ  や  か  に  青  時  雨          西宮 舞






           宝蔵裏の山紫陽花 / この季節らしい皐月の花      マウスを載せれば写真が変わります
 宝蔵の裏側の山紫陽花が見頃になってきました! きれいですねぇ〜 かわいいですねぇ〜
 紫陽花園の中のこの一角だけ山紫陽花が植わっているのですが、他の紫陽花はまだ咲いていないので、この場所に来ると一気に華やかに雰囲気になります。
 最近の西洋紫陽花は実に色鮮やかですが、山紫陽花の色はまたそれとは違って、しっとりと深みのある色合いに思えます。少し薄暗い中に、引き込まれそうな青が幻想的でした。
 紫陽花の季節は、いま始まったばかり。これからが楽しみです。
 境内では、さつきが見頃です。職員さんに、つつじの剪定を頼んだら、危うくさつきまで刈られてしまいそうでした。そんな危機を乗り越えて、満開となってくれました。

                 蜂を集める櫨の花 / 蛍の季節の蛍袋     マウスを載せると写真が変わります
 昨日あたりから、香しい匂いが漂ってくるので、「何の匂いだろう?」と思っていました。櫨の花でした。
 花といっても、まったく目立ちません。ボクが櫨だと思ったのは、目で見てではなく、頭で考えたからです。「特定の場所に行くと香ってくる・・・蜂の羽音がしている・・・あっ、櫨か!」と。それほど目立たない花なのです。
 でも、この香りに誘われて、蜜蜂たちがいっぱい! よほど、蜜が多い花なのでしょう。蜜蜂の研究をしている方に、「蜜源として櫨を増やしたらどうですか?」と聞いたことがありますが、「かぶれるのでダメです」という答えでした。然り。
 しばらくは、この花の香りと蜜蜂の羽音を楽しませてもらいましょう。
 自坊の前では、自生している蛍袋が次々と咲いてきました。
 銀閣寺あたりの琵琶湖疏水でも、ここ数日、螢が見られるとか。‘蛍袋'とは、実に上手いネーミングです。
 境内に咲いている蛍袋は、ほとんどが白花ですが、今日は書院の蹲いの脇で紫の花を見つけました。紫蘭を植えた時に着いて来たようです。こんなふうにして、植物が分布していくこともあるのですねぇ。
 もうしばらくすると、近畿も梅雨入りでしょう。雨の景色も、また楽しませてもらいましょう。




     曇   り   日   も   蛍   袋   の   白   さ   あ   り          阿部みどり女




真如堂のFacebookページができました。ほぼ毎日更新していますので、ぜひ、お立ちよりください。