５／１３版　

濃い緑が鮮やかな境内　　 　　 　　　マウスを載せれば写真が変わります

　今日も暑〜い日になりました。最高気温は２８．９度。昨日は２７．２度。共に、夕方４時前に記録された気温です。
　今月に入って、３０．９度という日もありましたし、４月でも２９度近い日もあったのですが、昨日・今日の暑さは、また‘質'が違うように思います。立夏を過ぎたからでしょうか？
　緑の色も、まだ若い緑ではありますが、芽吹きの頃と比べると、ずいぶん濃くなりました。
　最近は、刈っても刈っても伸びる草との‘バトル'とあわせて、広葉樹の落ち葉集め、そして枯れ枝の除去作業が、境内の手入れの作業になっています。
　春になって、芽吹きをする枝がほとんどですが、中には新芽を出せなかった枝もあります。冬の間に枯れてしまったのです。ちょっとだけ芽を吹いて、力尽きた枝もあります。直径１０センチ以上の太い枝もありますし、細い枝などは限りないほどたくさん枯れ込んでいます。そんな枝を切ったり、折ったりして、取り除くのです。
　紅葉の前にも、かなり手間を掛けて枯れ枝取りをしますが、あれは夏に力尽きた枝。今のは眠りから覚めなかった枝です。どちらも可哀相です。




　　 　　緑　　 陰　　 の　　 わ　　 が　　 入　　 る　　 と　　 き　　 に　　 動　　 く　　 な　　 り　　 　　 　　永田耕衣

日に透ける山法師の花 ／ 菩提樹の蕾のかわいいこと　　 　 マウスを載せれば写真が変わります

　つつじなどの花も終わり、赤やピンクの色が、境内には少なくなりました。濃くなった緑の間を、心地よい風が吹いています。
　もう、蚊も発生していますが、まだ‘本気'では刺してきません。ですから、虫除けなどを持たずにベンチに座っていても、困ったりはしません。今の時期の特典ですね。
　緑の中にも、よく見ると、いろいろなものが発見できます。
　菩提樹の蕾も少し大きくなりました。あと１ヶ月で見頃を迎えます。山法師の花も、少し白く、大きくなりました。赤やピンクほど目立ちませんが、緑の中に、いろいろ面白いことが隠れているのです。
　そんな緑陰のベンチでお弁当・・・ちょっと今は危険かも知れません。実は、連休の頃から、６頭の猿一家がこの辺りに出没しているのです。
　真如堂や黒谷の境内になっている夏蜜柑などを食べ尽くしたようで、今日は岡崎のほうへ移動したとのこと。毎日、京都市の担当者が見回りに来られています。
　群れからはぐれた１頭だけがやってくることは今までにもありましたが、６頭もの群れがやってくるなんて、初めてのことです。
　いつまた戻ってくるかわかりませんので、周りに注意を払いながら、お弁当やおやつを召し上がってください。

山紫陽花「濃紫」 ／ 金平糖のような蕾のカルミヤ　　　　　マウスを載せると写真が変わります

　「もう、紫陽花！」と思われるかも知れません。母の日のプレゼント用の鉢植えなら、花屋さんにたくさん並んでいますが、露地でももう咲き始めたなんて、ビックリです。３種類ほどが、もう咲き始めています。
　紫陽花も、千本程度にまで増えたので、このあたりで打ち止め。あと３〜４年したら、今年に植えたものも立派になってくれるでしょう。楽しみにお待ちください。
　‘裏写真'のこの花は、カルミヤ（アメリカ石楠花）です。蕾が金平糖や傘に似ています。
　樹齢６０年以上の、高さ３メートル以上の木いっぱいに、こんな蕾や花が付いているのです。残念ながら、鍵の掛かった墓地の中に咲いていますので、ご覧になることはできませんが、公開すれば、「わぁー、可愛い！」「美味しそう！」などと人気を博すこと請け合いです。
　緑あふれる、落ち着いた今の境内。猿に注意しながら、おやつと飲み物をもってお越しください。お茶は、ペットボトルではなく、採れたての新茶が似合いそう！




　　 　　　　方 　　丈 　　に 　　今 　　と 　　ど 　　き 　　た 　　る 　　新 　　茶 　　か 　　な　　　　　　高浜虚子

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