3/21版
春爛漫と言いたいところですが、青空が広がって日差しもあたたかかったのですが、冷たい北風が身に染みる日でした。
三重塔の脇の枝垂れ桜と赤門前の種類不明の桜は、一昨日。本堂南側の縦皮桜は、今日、開花です。 枝垂れ桜と縦皮桜は、共に江戸彼岸系の桜で、例年、染井吉野よりも2〜3日早く咲き始めます。 咲ききってしまうと色が白っぽくなってしまいますが、咲き始めは濃い桜色が綺麗です。また、萼の付け根が丸く膨らんでいるのが何とも可愛く、すぐに江戸彼岸系とわかる大きな特徴です。 赤門前の桜は、江戸彼岸系と同時期か少し早く開花します。その梢の下を通っていく人の中には、「えっ? これ桜? 梅じゃないよねぇ」などと言っている人もおられました。少し白っぽくて小降りですが、どう見たって梅ではありません。 桜の時期になると、普段は花などに興味もない人までもが、「花よ花よ」と浮かれて騒がしくなります。日本人は本当に桜が好きですが、いよいよ多くの人が浮かれる季節がやってきます。
本堂の裏の山茱萸も、もうそろそろ終わりです。今年は早く咲いて、4月を待たずに終わって行きます。 総門前のダキニ天の玉垣の前に植えたレンギョウが大きく育ち、今年は黄色い‘帯'を作っています。自坊の前のレンギョウの枝を挿し木して育てたものですが、挿し芽がしやすく、成長が早いのが、この花を選んだ第一の理由です。こんなに咲いてくれるとうれしいですし、‘境内百花繚乱計画'の一助となってくれました。 本堂の北側の馬酔木も、まだ盛りです。木によってはもうかなり花を落としていますが、今がちょうどピークという木もあります。本堂前に「馬酔木が咲いています」という看板を出していますが、見に行ってくれる人が少ないのは残念です。 次回は、‘桜特集'のようになるかも知れません。境内の染井吉野の開花は、23日頃? しばらく寒い日が続きそうですから、25日頃かも知れません。 連 翹 の 一 枝 づ つ の 花 ざ か り 星野立子
|