3/5版
温かかったり、また寒さが戻って来たりを繰り返しながら、次第に春めいてきました。
1、2月は、境内を訪れる人もまばら。日によっては、拝観者ゼロという日もあり、職員の間では「誰かと誰かが本堂を担当した時にゼロになることが多い」などというジンクスも生まれています。 3月になって涅槃図が公開されると、その事情は一変。昨日も今日も80人ほどが拝観されました。 ひっそり静かなのもいいですが、そこそこ人が来てくださって、賑やかなのもいいですねぇ。それに、綺麗な涅槃図を吊すことで、本堂の中がパァーッと明るくなります。 ただ、公開が始まったばかりで、職員さんもまだ説明に慣れていないので、「えーっと、ちょっと待ってください」と、‘横板に鳥もち’状態でした。 去年の公開と違うのは、涅槃図が吊してある奥の、大きな釈迦三尊図像もご覧になれることです。この2つの絵は、同じ作者によるもの。共に、美しく、迫力のある、有り難い作品です。
山茱萸も馬酔木の開花は、今年も雑誌や新聞などに掲載されていますが、わざわざ見に来られる方はそれほどおられません。一早く、春を感じさせてくれる花ですのに・・・。 涅槃図を御参拝いただき、山茱萸も馬酔木、そして椿を愛でていただくのが、今の真如堂拝観のフルコースです。 山 茱 萸 の 花 の こ ぞ り て 黄 を 凝 ら す 塩川雄三
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