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                     冬晴れの境内           マウスを載せれば写真が変わります

 お昼までは、青空広がる冬晴れの日でした。午後は曇が多くなりましたが、まずまずのお天気でした。
 気象台の発表では、最低気温は1.2度ということでしたが、自坊の蓮鉢は今朝も結氷。陽の光も差し、実際の気温も昨日よりは少し上がったので、寒さは少しましだったような気がします。
 木々は葉を落とし、枝だけになり、杉や桧、樫、椿など常緑樹の葉がくすんだ冬の葉色を見せるだけ。花も少しは咲いていますが、あまり目立ちません。
 そんな‘主張'を控えた‘無一物'ともいうべき姿が、凜とした雰囲気を醸し出してくれています。訪れる人はごくわずか。冬の京都を待ちかねた人かも知れません。
 寒さも今日ぐらいがちょうどいいくらい。来週は冬型の気圧配置が強まって大荒れの天気になり、25日は最低が−4度、最高が4度という予報です。いくら大寒の頃といっても、そこまでの寒さは、お呼びじゃないのですが・・・。
 晴れている間に、精一杯、冬の陽を享受したいものです。


         20日、雪の吹き込んだ本堂回廊 / 8時前はまだうっすら積雪 マウスを載せれば写真が変わります
 20日は、6〜7センチほど雪が積もりました。
 夜中にはまったく積もっていなかったのですが、5時過ぎ頃から降り始め、8時頃から一気に本降りになって、あっという間に積もりました。
 ちょうど通勤時間と重なったので、市内のあちこちではノーマルタイヤの車が立ち往生したり、事故を起こしたりしていたようです。京都市内の車の多くは、冬用タイヤをはめません。
 雪が積もっても、子供が喜んで遊ぶという姿を見かけません。雪うさぎが作ってあったと思ったら、作者は‘十分な大人'だったようです。
 カメラを持った人が、雪を予測していたかのようにサッと現れて、一所懸命に写真を撮っておられました。
 綺麗ですが、雪はもう要りません。移動にも困りますし、せっかく綺麗に咲きそろっていた水仙も倒れてしまいました。
 来週は、どうか積もりませんように・・・。




       大  寒  の  木  々  に  う  ご  か  ぬ  月  日  あ  り          桂 信子






               新長谷寺前の椿 / 早く咲き出した馬酔木    マウスを載せれば写真が変わります
 いま、境内で咲いているのは、水仙、椿、馬酔木、蝋梅、梅など。馬酔木も梅も、例年よりもかなり早い開花です。
 藪椿も早く咲いて、もう結構散っています。
 先日、京都駅近くのホテルのコンシェルジュから、「椿は咲いていますか?」という問い合わせの電話がありました。きっと、花の歳時記のようなものに載っているのでしょう。
 咲いてはいるのですが、まとまって咲いているわけではないので、お客さんに言っていただくほど見栄えはしません。そのうち、「馬酔木は咲いていますか?」という電話があるかも知れませんが、同様です。
 「咲いてはいますが、言っていただくほどのものではありませんから・・・」と回答しておきました。この頃、いろんな方がおられて、「咲いてると聞いて来たのに!」とも言われかねません。京都の観光客が増えるのはいいことかも知れませんが、‘ややこしい'ことも増えますので・・・。
 水仙も椿も馬酔木も梅も、みんなひっそり静かに咲いています。そんな姿がお好きな方は、どうぞお越しください。




      今   生   の   色   い   つ   は   ら   ず   寒   椿          飯田龍太





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