11/13版
夕方から雨になりました。朝からずっと曇天で、夕方からは雨が降り出しても、それほど寒くはありませんでした。
もみじも、本堂前はもう盛り。正面の参道は赤黒くなってきた感じで、本堂裏はまだ緑がちです。でも、色が変わっている葉をよく見ると、茶色っぽかったり、葉先が枯れたり縮れていたりで、本来の紅葉ではないことがわかります。 明後日は、お十夜の結願法要。「錦秋の境内を、稚児や朱や紫の僧衣をまとった僧衆が練り歩く」と言いたいところですが、「落ち葉舞う境内を・・・」という描写になってしまいそうです。 最近頓に物忘れの著しいボクですが、こんなに紅葉のよくない年は記憶にありません。まぁ、そんな年もありますね。また来年に期待しましょう! 掃 く 手 止 め 落 葉 し ぐ れ を 仰 ぎ け り 稲畑汀子
でも、盗られたり、折られたりすることもしばし。先日も、着物を着た70才ほどの女性が、根っこの付いた野路菊をカバンに入れる現場を見つけ、奪還しました。 野路菊も貴重なのですが、‘希少’という点からいうと「菊渓菊」。京都・東山の菊渓に自生していたという菊で、準絶滅危惧。外来種との混雑が問題視されています。 境内にも数株しかないので、盗られることのない書院の庭などに植えてありますが、たまに、じっと見つめている拝観者もおられるそうです。品種改良された栽培種などにはない魅力があります。 紅葉を見飽きたら、小さな清涼剤、野路菊や菊渓菊に目を留めてみてください。 紅葉をご覧になる方は、出来るだけ早くお越しください。ただし、これからの京都の大混雑には覚悟をなさってくださいね。 は な び ら の 欠 け て 久 し き 野 菊 か な 後藤夜半 恒例の「かふぇ水琴窟」が、今年も吉祥院で開店します。今年は、施設のメンバーの就職や実習で開店日が少なく、11/11・18・19・22・23・26・29・12/1・2日の11:30〜15:30です、ご来店をお待ちしています。
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