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         朝の静けさの中の紅葉 / 「善の綱」の説明書きを読む人   マウスを載せれば写真が変わります

 昨日は24.1度、今日は25.3度。昼間は汗が出るくらいで、日差しが痛く感じられました。
 そんなお天気なのに、紅葉はどんどん進んで、もう見頃になってきました。驚くほど早い色付きです。
 一般に紅葉は最低気温が8度以下ほどになると始まると言われますが、今秋、最低気温が8度以下だったのは11月1日だけ。8度台も2度あっただけです。それなのに、どうしてこんなに紅葉が早いのでしょう? ボクは、10月の少雨の影響で、葉っぱが乾燥してしまっているからではないかと診断しているのですが・・・。
 今、もみじが色付いているのは本堂の前や北側あたり。正面参道は枝先が紅くなっていますが、本堂の裏はまだ緑です。境内に10本ほどある「花の木」は、場所にかかわらず、すでに紅葉の盛りを過ぎつつあります。
 陽の光を透かして見る紅葉は、そりゃぁもう綺麗としか言いようがありません。しかも、例年ならばまだ見頃ではないので、人もそれほど多くありません。ゆっくりと素晴らしい紅葉が見られるのです!
 紅葉を見るなら、「今でしょ!」


         夕方の真っ赤に染まる花の木 / 紅葉と比叡山     マウスを載せれば写真が変わります
 11月に入って、本堂宝物や庭園を拝観する人も増えてきました。10月には10人、20人ほどだったのが、一気に100人近くまで急増。しばらくはどんどん増えていきます。
 来週には仮設トイレを設置したり、車を整理する係員を配置したり、近隣に「車でのお越しはお断りします」などという看板を立てたり、紅葉の人出に備えた態勢を整えていきます。中国や台湾などの外国人観光客が去年から急増しているので、その対策も必要です。
 今のような静かな環境で紅葉を楽しめるのは、もうあとわずか。京都市内はあちこちで人も車も大渋滞して、京都に住んでいる人が出かけるのを躊躇する時期がやってきます。
 でも、紅葉が一気に終わってしまったら、それ以後にツアーなどで来られる方はどうされるのでしょう? 終わりかけた紅葉を見るために、大渋滞を我慢していただくのはお気の毒ですが・・・。




      照   紅   葉   か   げ   り   紅   葉   と   色   重   ね          丹生をだまき





     鉦を打って念仏を唱える講員 / 開帳された本尊と舞台の上の鉦講 マウスを載せると写真が変わります
 昨夕、御本尊の扉を開けるお勤めをして、いよいよ「お十夜法要(十日十夜別時念仏会)」が始まりました。
 お十夜は、今から550年程前、足利義教公の執権職をしていた伊勢守貞経の弟 平貞国が世の無常を感じ、出家して仏道に生きようと、真如堂にこもって念仏の行をされたことに始まります。後に後土御門天皇の勅命により鎌倉光明寺で行われ、全国の浄土宗寺院にも広まりました。
 5日には開闢法要、6〜14日は鉦講のみによる鉦を叩いての法要、15日は結願法要が行われ、錦秋の境内を僧衆や稚児などが練り歩きます。
 この鉦は、京都市の無形民俗文化財にも登録されている、非常に多くの曲と洗練された演奏技術を現在に伝えている貴重なものです。
 講のメンバーは、近くに住んでいる方々が主で、職業も税理士、印刷業、建築業、和菓子屋、仏師、マンション管理など、みな違います。練習を含めると12日間、毎晩お越しいただいて勤めていただくのは、本当に有り難いことです。
 例年はストーブが必要なほどですが、今夜は鉦を叩くと汗がにじんでくるほど。ちょっとお十夜らしくないですが、来週からは冷え込んでくるでしょう。
 結願の15日は、今年は紅葉も見頃です。ぜひ、お参りください。ボクの作った小豆粥の接待もありま〜す。




     連   打   し   て   十   夜   の   鉦   を   打   ち   納   む          三島晩蝉




 恒例の「かふぇ水琴窟」が、今年も吉祥院で開店します。今年は、施設のメンバーの就職や実習で開店日が少なく、11/11・18・19・22・23・26・29・12/1・2日の11:30〜15:30です、ご来店をお待ちしています。

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