10/23版
秋晴れの日々が続いています。16日から21日までは「夏日」が続き、昼間の屋外は汗ばむくらい暑かったです。
1枚目の<表写真>は、「花の木」と桜の紅葉です。2枚目の<裏写真>は団扇葉楓の紅葉です。どれも、本当に綺麗! 光を透かして見ると、いっそう綺麗です。 もみじも少し色付き始めてますが、今から紅くなっているのは弱っていたり枯れかけている木で、決して健全な姿ではありません。 紅葉は、葉に蓄えられた糖から赤い色素アントシアニンが生成されることによって起こります。アントシアニンの合成には、温度と光の条件が重要で、1日の最低気温が8度以下になると紅葉が始り、5〜6度以下になるとグッと進むといわれています。鮮やかに紅葉するには、日中と夜間の気温の差が大きいこと、空気が澄んで葉が充分日光を受けられること、大気中に適度な湿度があって葉が乾燥しないことなどが必要です。 最低気温は、まだ12、13度。もみじは、こんな時期から紅葉してはいけないのです。 今年は、立ち枯れするもみじが例年よりも多く、いま紅くなっている木の中にも、いつ枯れるかわからない木があります。 気持ちのいい秋晴れが続く裏で、そんなことを考えながらヤキモキしています。 捨 て ら れ し こ う も り 傘 や 秋 の 風 ジャック・スタム
数日前から、野路菊が咲き始め、近付くと何とも言えない香りを放っています。 道に飛び出して咲いていると、何気なしにポキッと折って行く人や自然に咲いているのだろうと持ち帰る人もいます。「栽培しているのですよ! 折らないで! 持ち帰らないで!」と書くのは‘品’がないので、代わりに野路菊のいわれを書いた小さなプレートを、花の近くの数ヶ所に出しました。花好きな人はそれを見て、「へぇ、そうなんだ」と思ってくださるでしょうし、折ったり持ち去ったりする人には、少しでも抑止効果を発揮してくれればと思います。 野路菊が咲き出せば、境内は晩秋。明日はもう「霜降」です。あっ、25日の「十三夜」もお忘れなく! 紅葉本番までは、まだあと1ヶ月あります。慌てずにお待ちください。 根 分 し て 菊 に 拙 き 木 札 か な 小林一茶
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