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                     さわやかな秋晴れの境内        マウスを載せれば写真が変わります

 急速に発達した「爆弾低気圧」が日本海を北上し、広範囲で荒天となりました。京都は、夜半に雨が降り、少し風が強かった程度で、ほとんど影響はありませんでした。お天気はどんどん回復して、お昼頃からさわやかな秋晴れでした。
 天気がいいと、木々の葉の色が際立って美しく見えます。
 少しずつ色付いてきた境内の木々ですが、陽の光を透かして見ると、新緑にも負けないほどの緑が頭上に広がります。紅く色付いた葉も、日を透かすと一段と色が冴えて見えます。
 綺麗ですねぇ〜 気持ちがいいですねぇ〜 さわやかですねぇ〜 建物の中にいるのが勿体ないような佳日でした。
 昨日から10月。朝晩はめっきり涼しくなって、あの暑かった日々のことを忘れてしまいそうです。覚えている必要などないのですから、存分に清々しい秋を楽しみましょう!




       秋   晴   の   何   処   か   に   杖   を   忘   れ   け   り          松本たかし






      満開の藤袴に誘われ蝶来る / 木漏れ日を得たる貴船菊   マウスを載せれば写真が変わります
 あっという間に藤袴が満開になりました。そして、待ちに待った蝶 浅葱斑(アサギマダラ)は、先月28日に初飛来し、以後、毎日やってきています。
 来ているのはわずかに1〜2頭ですが、さすがに人気者で、いつもレンズを向けられています。今日もやってきていたそうですが、ボクは会えず。写真も撮れませんでした。
 その優美な飛び方、小さな体で5千キロも旅をするという不思議さ、季節限定のレアものだということなど、魅力いっぱいの蝶です。
 萩の花もこぼれ、金木犀はあっという間に終わり、少し花が少なくなった印象の境内。まだ木槿が咲いていますが、人の目を惹くことはありません。酔芙蓉は、その日のお天気や気温によって、夕方に紅くなったりピンクのままだったり。気温のバロメーターのようです。
 わずかですが、貴船菊(秋明菊)が咲いています。境内には一重の白と八重の赤がありますが、上品な感じの白に対し、赤い花はとても目立っています。素敵な花です。

          美味しそう! 山茱萸の実 / 毎日少しずつ咲く十月桜  マウスを載せると写真が変わります
 本堂裏の山茱萸の実が、ほぼすべて赤くなりました。今年は豊作で、いっぱい付いた赤い実と緑の葉の対比がとても綺麗です。
 グミのようで、美味しそうですが、渋みのある甘酸っぱい味で、鳥も食べようとはしません。漢方薬にもなるそうなので、誰か取っていく人があるのか、年末にかけて減っていきます。
 一昨年頃、実が大きくて生食も出来る洋種の山茱萸を5本ほど植え、今年は1つだけ実がなりましたが、そのうちなくなってしまいました。木が生長して、たくさんの実がなる時が楽しみですねぇ。
 自坊の十月桜が、10日ほど前から咲き始めました。  江戸彼岸桜系の小彼岸桜の雑種とされ、4月には普通に咲き、今頃から3月頃まで、「どこにそんなに蕾が隠してあったの?」と思うほど、ずっと咲き続けます。ただ、秋〜冬の花は小さくて、何か縮こまっているような感じで、「こんな時期に桜が咲いている!」という話題性が先行します。
 彼岸花はちゃんとお彼岸に咲き、金木犀が続き、こうして十月桜が時期を間違わずに咲きます。人はそれを見て季節を感じ、また情趣を感じる。日本って、いいですねぇ〜




       何  も  な  い  と  こ  で  つ  ま  ず  く  猫  じ  ゃ  ら  し          中原幸子




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