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                          秋晴れの境内          マウスを載せれば写真が変わります

 今日からシルバーウィーク。人によっては5連休で、休みの取り方によっては9連休になる人もいらっしゃるとか。お天気がよくて何よりですねぇ。
 今日の京都も、カラッとした秋晴れ。快晴ではなく、時々雲が広がりましたが、気持ちのいいお天気でした。
 お彼岸の入りは明日ですが、お天気に誘われてでしょうか、たくさんの方が墓参に来られました。今日なら空いていると思われた方も多かったようです。
 カメラを持った人の姿も、普段よりもかなり多く見かけました。コンパクトカメラではなく、一眼レフをもった一人あるいはお二人連れが大半でしたから、写真を撮る目的で京都旅行に来られた方かも知れません。いい写真が撮れたでしょうか?
 墓参の方や観光でいらした方など、人の姿は普段よりは多かったですが、のどかな秋の境内でした。




     一   歩   出   て   わ   が   影   を   得   し   秋   日   和          日野草城






    彼岸花のブーケ ちょっとご遠慮申し上げたし / 色濃く、よく咲いた萩 マウスを載せれば写真が変わります
 最高気温が25度を下回る日もあり、朝晩はヒンヤリすることも多くなってきました。ついこの前まで、「猛暑だ」「雨ばっかりだ」と言っていたのが嘘のよう。空模様も「秋バージョン」に定まったのでしょうか?
 境内は、すっかり秋の気配になりました。
 ‘律儀’な彼岸花は、ちゃんとお彼岸に合わせて咲いてくれています。朝の斜めの光が当たったりすると、ひときわ赤色が輝いて見えます。
 球根でしか増えないはずの彼岸花が、今までなかったところにいきなり生えて、真っ赤な花を咲かせることもあります。かと思うと、数年前に100球ほど植えたところに、今年は少ししか咲いていないのはさみしいです。
 萩もそろそろ盛りです。
 日当たりのいい場所が好きな萩に適した場所は、境内にはそれほど多くありません。適所にある株はたくさんの花を咲かせていますし、日当たりの悪い場所の株には、申し訳程度にしか花が付いていません。選り好みがハッキリとわかる植物です。


            門前の、初咲きの酔芙蓉 / 藤袴もそろそろ見頃   マウスを載せると写真が変わります
 朝の咲き始めは白く、お昼頃には薄いピンク、夕方になると濃いピンクに花色を変える酔芙蓉も、濃いピンクになるのを次の日に持ち越すこともあるようになってきました。暑くないと、赤い色素の生成が十分できないからでしょう。こんなところにも季節の移ろいを感じます。
 総門の前に昨年植えた10株ほどが、今年初めて花を咲かせ、人目を惹くようになってきました。来年はもっと大きくなって、たくさんの花を咲かせてくれるのが楽しみです。‘勝負が早い’のも、酔芙蓉の魅力の一つです。
 藤袴もそろそろ見頃を迎えようとしています。
 本堂の前には、鉢植えの藤袴が2つ。自然環境保護の一貫として稀少植物の保護育成に取り組んでいる御香屋さんが、毎年届けてくださるのです。また、藤袴の葉に数種の漢薬香料を配合したもので、匂い袋も作っておられるようです。ちゃんとお商売にも繋がっているようです。
 この1週間で、秋がグッと深まった気がします。連休はお天気にも恵まれそうです。ぜひ、京都にお越しください。ただし、場所によってはお彼岸の墓参でかなり渋滞しますし、観光地も今日から結構混んでいるようなので、ご注意ください。




    萩   の   ほ   か   の   六   草   の   名   の   重   た   け   れ       加藤鎮司




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