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                  紅葉始まる? / 人気のない境内      マウスを載せれば写真が変わります

 8月もあと数日で終わり。最高気温が35度を超える「猛暑日」は14日を最後に姿を潜め、夜の寝苦しさもなくなってきました。時々雨も降って、熱せられた大地を冷ましてくれているようにも思えます。
 蝉の声も、ツクツク法師やミンミン蝉だけになり、早朝や夕方にはヒグラシの声も聞こえて来ます。赤とんぼもたくさん飛び回るようになりました。秋ですねぇ〜
 今日は、朝のうちはいい天気でしたが、午後になって次第に曇り、4時頃から雨が降り始めました。来週は、秋雨前線や低気圧の影響で、雨マークが続いています。ちょうど今、季節の境目に入っているのですね。
 青い空に、緑、黄、紅い木々のグラデュエーション! 境内の木々にも、紅や黄色くなりつつある葉が目立つようになってきました。
 「紅葉しているねぇ」と喜んで話しておられる方も少なくありません。でも、この時期に‘紅葉’しているのは、水を吸い上げる力が弱っている木。「この木は今年が最後かなぁ」などと思いながら、複雑な心境でそんな木々を眺めています。





    夕   餉   ま   で   の   眠   り   の   中   の   遠   ひ   ぐ   ら   し         和田耕三郎






           何日目の花? 百日紅 / ひっそりと木槿     マウスを載せれば写真が変わります
 夏の花、百日紅も終盤に差し掛かってきました。
 「百日紅」という漢字を当てるのは、この木の開花期間が長いからですが、実際には100日間も咲き続けません。境内の百日紅は、お盆の頃がピークだったでしょうか。
 今日、「境内には百日紅の木が何本あるだろう?」と、ふと思い立って、数えてみました。
 三重塔の西と南に大小5本、本堂北側に1本、書院の中に紅白の花が咲くのが1本、墓地の南端に1本。塔頭の中は別として、8本の木があります。
 江戸時代の名所絵図を見ると、三重塔の回りにたくさんの百日紅が描かれていて、当時は百日紅の名所だったようです。その名残の1本が、鎌倉地蔵北側の朽ちかけている古木なのでしょう。
 写真の木は、三重塔の南東の樹齢70年?ほどの木。お墓から見ると綺麗に見えます。
 木槿の開花も、‘テレビ出演’した7月末を境に、ほとんど咲かなくなってしまいました。こんなことはあまりないのですが・・・暗に出演拒否しているのかも知れません。来年は撮影の申し入れを断ろうと思います。

           昨日の花の跡と今朝の花 / 茸のシーズン到来    マウスを載せると写真が変わります
 これから盛りを迎えるのが酔芙蓉。総門前に植えた株も、今年初めて花を咲かせ始めました。
 酔芙蓉も、今年は花が少し少ないような気がします。今咲いているのは、一重と八重。くす玉咲は、まだ咲き始めていません。
 暑い頃は、朝の咲き始めに白く、お昼頃には薄いピンクになって、夕方には濃いピンクに変わっていきますが、涼しくなると1日では濃いピンクにならず、2日がかりになっていきます。
 今のうちにもっとたくさん咲いて、色の変化を楽しませて欲しいです。
 雨の潤いに誘われて、境内の所々で茸の姿を見るようになってきました。中には、こんな特大も! ブナシメジでしょうか?
 若くて元気な木にはこのような茸は生えませんから、近寄って葉っぱの様子を眺めたり、幹を叩いてみたりしましたが、さしたる異常はなし。でも、心配です・・・。
 境内の木々や花を見ては一喜一憂する。めでたくもあり、めでたくもなし。木々たちも、例外なく生老病死の渦中にあるのですから、仕方ありませんね。
 朝夕が涼しくなりそうです。体調にお気をつけください。




       う   す   う   す   と   刻   を   染   め   ゆ   く   酔   芙   蓉          岡田和子




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