8/28版
8月もあと数日で終わり。最高気温が35度を超える「猛暑日」は14日を最後に姿を潜め、夜の寝苦しさもなくなってきました。時々雨も降って、熱せられた大地を冷ましてくれているようにも思えます。
「百日紅」という漢字を当てるのは、この木の開花期間が長いからですが、実際には100日間も咲き続けません。境内の百日紅は、お盆の頃がピークだったでしょうか。 今日、「境内には百日紅の木が何本あるだろう?」と、ふと思い立って、数えてみました。 三重塔の西と南に大小5本、本堂北側に1本、書院の中に紅白の花が咲くのが1本、墓地の南端に1本。塔頭の中は別として、8本の木があります。 江戸時代の名所絵図を見ると、三重塔の回りにたくさんの百日紅が描かれていて、当時は百日紅の名所だったようです。その名残の1本が、鎌倉地蔵北側の朽ちかけている古木なのでしょう。 写真の木は、三重塔の南東の樹齢70年?ほどの木。お墓から見ると綺麗に見えます。 木槿の開花も、‘テレビ出演’した7月末を境に、ほとんど咲かなくなってしまいました。こんなことはあまりないのですが・・・暗に出演拒否しているのかも知れません。来年は撮影の申し入れを断ろうと思います。
酔芙蓉も、今年は花が少し少ないような気がします。今咲いているのは、一重と八重。くす玉咲は、まだ咲き始めていません。 暑い頃は、朝の咲き始めに白く、お昼頃には薄いピンクになって、夕方には濃いピンクに変わっていきますが、涼しくなると1日では濃いピンクにならず、2日がかりになっていきます。 今のうちにもっとたくさん咲いて、色の変化を楽しませて欲しいです。 雨の潤いに誘われて、境内の所々で茸の姿を見るようになってきました。中には、こんな特大も! ブナシメジでしょうか? 若くて元気な木にはこのような茸は生えませんから、近寄って葉っぱの様子を眺めたり、幹を叩いてみたりしましたが、さしたる異常はなし。でも、心配です・・・。 境内の木々や花を見ては一喜一憂する。めでたくもあり、めでたくもなし。木々たちも、例外なく生老病死の渦中にあるのですから、仕方ありませんね。 朝夕が涼しくなりそうです。体調にお気をつけください。 う す う す と 刻 を 染 め ゆ く 酔 芙 蓉 岡田和子
|