8/22版
ほぼ1ヶ月ぶりに、最高気温が30度を切る日が2日続きましたが、昨日・今日はまた33度ほどまで気温が上がっています。でも、35度を軽く越えてしまった猛暑の日々を思うと、確実に季節が移ってきたことを実感します。
お地蔵さんの縁日は24日で、かつてはその頃に行われることが多かったのですが、人手の都合から24日に近い土・日に行われるようになりました。さらに学校が2学期制になって夏休みが25日頃には始まるようになったため、お盆が終わった次の土・日頃に地蔵盆が行われるようになりました。 また、辻々にまつられているのはお地蔵さんばかりではなく、大日如来という場合もあります。大日如来の縁日は28日で、かつてはその頃に「大日さん」が行われていました。でも、やはり夏休みの事情で、お盆が終わった次の土・日頃に早まり、今では地蔵盆も大日さんも同じ土・日に集中しています。 さらに、かつては2日間にわたって行われていたのが、今はほとんどの町内が1日だけ。準備が大変なのもありますが、少子化で子供がいないので、いろいろな行事をしても仕方がなくなってきました。 ボクも、今日・明日、10町内以上の地蔵盆を拝んで回りますが、子供がいなくてほとんど高齢者だけという町内もあれば、外孫の参加でようやく子供がいるという町内もあります。 地蔵盆といえば、子供にとっては、夏休み最後の大イベントでしたが、大きく様変わりしました。
このお堂に、町内の各所にある石のお地蔵さんを遷し、子供たちの手でお化粧直しが行われます。行燈などにも絵が描かれ、準備が整ったら、お勤めや数珠回し。その後は、いろいろなゲームや福引きなどが行われ、高齢者対象のお茶会も催されます。腹話術やブラスバンドなどを呼んだり、いろいろ趣向を凝らしている町内もあります。 子供にとっても楽しい地蔵盆ですが、大人にとっても、ご町内の人と‘井戸端会議’をしたり、普段はなかなか会えない人と話が出来る場でもあります。 こんな素晴らしい、楽しい地蔵盆が、いつまでも続けられますように・・・。 24日の朝には、お地蔵さまがまつられている真如堂の酷ーを、一山の僧衆が拝んで回る行事も行われます。
街路樹としても植えられている百日紅ですが、それらはもうずいぶん早く咲いて散っています。早咲きの園芸種なのでしょうか? 京都市の「巨樹」指定を受けている三重塔脇の百日紅ですが、大きな枝が枯れ、幹も2つに割れて瀕死の状態。植木屋さんと何度も回復策を考えましたが、有効な策がなく、折れてお堂に倒れかかる前に切らなければいけないと考えていました。 ところが、今年は大きくなった脇枝にたくさんの花が咲きました。 植物って、人の考えを察することができるのかなぁと、最近、よく思います。縦皮桜は後継木を育て始めた途端、‘本家’に勢いが戻って来ました。枯れたので切ろうと思っていたら急に芽が吹いたりとか、他にもそんなことが何例もあって、「話を聞いているのかな?」と不思議に思います。 今年のこの百日紅は、「脇枝がこんなに元気になったから、枯れて倒れる前に、脇芽の上を切り取ってもいいよ」と、話しているように思えます。 自坊では、千葉県の笠森寺からいただいた玉紫陽花が見頃になってきました。 名前の由来は、そのまん丸な玉の形をした蕾。その玉を包んでいる総苞が落ちて淡紫色の両性花と白い装飾花が開きます。花の形は一見普通の紫陽花に似ていますが、よく観察するとかなり違います。 関西では、なかなか見ることのできない玉紫陽花ですので、挿し木をして、境内の皆さんの目に触れる場所に植えようと思っています。乞うご期待! さて、今度の台風はどんな進路をたどるでしょうか? 被害が出ないように祈ります。 残暑にお気を付けください。 地 蔵 盆 子 供 の 陣 地 暮 れ 残 り 西村和子
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