8/16版
お盆の行事も、今日の送り火で終わり。8月に入ってから、暑〜い日が続きましたが、3〜4日前から少し猛暑も和らぎ、今日を迎えました。
午前中、本堂前に「大」の字に灯ろうを並べる準備を始めました。 白砂の上にロープを張り、そのラインに沿って耐火煉瓦を並べて、灯ろうの位置を確認。位置出しが終わったら、紙の灯ろうを置いていって、燭台や蝋燭を入れて行きます。 今日の‘オプション作業’は、雨対策。灯ろうを並べる作業中にも小雨が降ったりしてきたので、灯ろうにビニール袋をかぶせて雨に濡れないようにしました。法要の頃にも雨が予想されたので、急遽、蝋燭の火が雨で消えないようにアルミホイルを一々付けて備えました。 夕方まで、雨は降ったり止んだり。法要の最中にも少し降りましたが、備えが功を奏して、無事に灯ろうに灯が点りました。 お盆を締めくくる精霊送りの行事が滞りなく終わって、心身共にやれやれです。 風 と な り ゆ く 送 り 火 の 炎 か な 木村てる代
軽トラックに大きなゴミペールをいくつも積んで、水やり作業を繰り返していますが、小さな草木には潅水できても、もみじの成木すべてに水やりをすることは不可能です。弱っていた木は、今にも枯れそうになり、元気なはずの木も、葉を少し落として蒸散を押さえようとしています。 そんな境内では、酔芙蓉の花が毎日咲いています。一重、八重、くす玉と咲き方によって3種あり、いま咲いているのは一重だけ。シンプルな一重が一番美しく思えます。 ずっとお盆の棚経に回っていたので、お昼頃の酔芙蓉の花を、今日になって、今年初めて見ました。白から紅に変わっていこうとする途中の、淡くやさしいピンクの花でした。 酔芙蓉の見頃はこれから。楽しみです。 蓮の花も、お盆の墓参に来られた方の目を楽しませてくれ、棚経に伺ったお宅でも、「蓮がきれいでした」という声を何回も聞きました。暑い中、まさにお盆という頃に咲いてくれる蓮は、本当にお寺にはかけがえのない花です。 ボクにとって、長かったお盆がようやく終わりました。今日は疲れが出てきた頃で、数日は何もする気にはなれなさそうです・・・とはいっていられませんが。 蝉の鳴き声も変わり、秋の虫がよく鳴き始めました。少しずつ秋に移ろっていくのを感じる、ここ数日です。 水 に 其 の 勢 ひ て こ そ 夏 の 花 上島鬼貫
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