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                        夏木立             マウスを載せれば写真が変わります

 この夏一番の猛暑日。最高気温は36.5度でした。
 天気予報などで、今日は37度になるかも知れないと報じていたので、36.5度はちょっと‘期待外れ’。割とカラッとしていたので、35度に達しなかったものの湿度が高かった昨日に比べて、過ごしやすかった気がします。
 7月も今日で終わり。これから立秋までの1週間が、1年で最も暑い時期です。少し、暑さにも慣れてきたような気もしますが・・・。
 暑さのせいか、境内を歩いている人はほとんどおられません。拝観者も、午前中に外国人が1人、本堂を閉める直前に1人の、合計2人でした。ちなみに、今日出勤した職員は7名でした。
 書院の「涅槃の庭」や「随縁の庭」は、昨日、植木屋さんが9人がかりで剪定をしてくれて、きれいさっぱり。見た目も涼しくなりました。訪れる人も少ないので、ゆっくり涼むのにはもってこいですよ! 本堂の中も、涼しいですよ!




       念   力   の   ゆ   る   め   ば   死   ぬ   る   大   暑   か   な          村上鬼城






           夏の花、百日紅 / さみしくなってきた木槿     マウスを載せれば写真が変わります
 暑い夏には、紅い百日紅の花がよく似合います。
 日当たりの良い場所を好む木なので、境内にはあまり適所が少ないのですが、今は本堂の北側の木がよく咲いています。
 本堂から見ると、百日紅ごしに比叡山が見えて、なかなか趣深い景色です。
 22・23日頃にNHKの歳時記コーナーで紹介された木槿むくげでしたが、テレビに映ったのが気に入らなかったのか、その後、急に花の数が減ってしまいました。
 その番組を見て、今日になってタクシーで駆けつけられた方が、「テレビではいっぱい咲いていたのに・・・」と、がっかりされていたそうです。ベストの時にテレビに映るのも、ちょっと考えものです。駐車場脇というロケーションもよくないので、来年から取材をお断りしようかなぁ・・・NHKは困るでしょうが。

                大輪の白蓮 / 菩提樹の葉の蝉殻      マウスを載せると写真が変わります
 今年は蓮の咲き具合が芳しくないと聞くことがありますが、真如山荘前の蓮は、これまでにたくさんの花を咲かせて楽しませてくれました。今日も白い「真如蓮」が2輪、紅い「嘉祥蓮」が1輪咲いています。共に大輪で見応えがあり、「来年、植え替える時に蓮根を譲って欲しい」という予約も入っています。
 蓮はいつ見ても清々しく美しい! こんな花がいっぱい咲いている極楽浄土なら、ぜひとも行けるように努めたいものです。
 本堂前の菩提樹の葉っぱの蝉殻が、先週よりもぐっと増えました。
 朝、まだ明けきらない頃には、「カナカナカナカナ」というひぐらしの声。老鶯の声も聞こえてきます。もうしばらくすると、蝉の声がワァーッと一気に押し寄せてきます。
 ここ数年、アブラ蝉よりもクマ蝉が多い‘逆転現象’が続いてきましたが、今年はアブラ蝉の鳴き声が優勢に思えます。クマ蝉大発生の山を越えたのか、それとも少なくなる周期なのかも知れません。
 昨日からは、ツクツク法師の声も聞こえ始めました。
 ボクの子供の頃、境内での蝉の鳴く順は、ニイニイ蝉〜アブラ蝉〜クマ蝉〜ツクツク法師でした。蜩もミンミン蝉も、子供の頃にはいませんでした。今では、鳴く順も違いますし、いなかった蝉もいます。それだけでも、環境が変わったことを実感します。
 さぁ、暑さも本番! 暑さを楽しみながら、乗り越えましょう! ご自愛ください。




     蝉   よ   り   も   生   き   長   ら   へ   て   蝉   の   殻         大木あまり




8月16日の送り火に合わせて、本堂前で「精霊送り灯ろう供養会」が行われます。灯ろうのお申し込みはこちらより。



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