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                    正真正銘の夏空が広がる        マウスを載せれば写真が変わります

 朝から夕方まで、夏空が広がる、ほぼ快晴。
 日向にいると、容赦なく照りつける陽の光が酷なほどでしたが、日陰にいると、カラッとした風が吹いて、案外過ごしやすい日でした。最高気温も34.4度と、晴れていたわりに、猛暑日を免れました。
 今日は、真夏の年中行事「宝物虫払会」でした。
 暑い最中に重たい物を運んだり、1日中本堂で張り番をしたりしなければいけませんので、「台風12号の影響で雨にならないかなぁ」と秘かに思っていました。雨天中止です。
 ところが、昨日のうちから確実に晴天になることがわかっていたので、夕べの段階で公式ホームページに「実施します」と告知しました。こんなに天気に恵まれた虫払会は近年なかったように思います。
 また、境内で一番涼しい本堂で張り番をしていると、爽やかな風が吹き渡って、心地よいほどでした。ところが、一歩本堂の外に出ると、顔が歪むような暑さ。こんなにも違うものかと実感しました。




       か   た   〜   と   か   た   〜   と   風   お   虫   干         高野素十






         『真如堂縁起』に見入る人たち / ‘珍品’の説明中     マウスを載せれば写真が変わります
 昨日は、祇園祭の後祭巡行。その翌日の土曜日ということもあってか、今日の虫払会には約600人の方が訪れました。でも、比較的暑さがましだった午前中は人が多かったものの、暑い盛りの午後はパタッと人足が止まりました。
 朝、7時前に一山の僧衆が集合。土蔵から長持に入った掛け軸や巻物など約200点を搬出し、1時間半ほど掛けて、本堂の長押なげしなどの金具に、順不同に吊していきます。
 今日は、地元テレビや新聞が取材にきました。必ず聞かれるのは、いつから始まった行事なのか、何点ぐらい展示するのか、‘目玉’は何か、参加者はどれくらいか、といったこと。
 「一番‘絵’になるのはここです」と『真如堂縁起(写本)』の前に案内し、毎年聞かれる質問に答えて、「自由に撮ってもらって結構です」と取材してもらいます。
 例年の‘目玉’である『寒山拾得』は、去年に引き続いて、今年も‘欠場’。ただいま、国立博物館内で修復作業中です。去年、重要文化財に指定されたので、公開する環境の問題から、来年以降も‘欠場’かも知れません。毎年お越しなる方からは、「見られないのがさみしいです」という声を何度も聞きました。
 また、掛け軸などの他に、「ケセランパセラン」や「ヘイサラバサラ」といった‘珍品’も。どうしてこんなものを寺宝の一つに加えたのでしょう・・・。
 「柿本人麻呂像」などには、「人麻呂は火除けの神様と言われています。‘火気のもと、火とまる’ということから、そう信仰されています」などという訳のわからない説明も行われていました。
 展示は順不同、作品名は箱の蓋を見てもらうだけ、玉石混淆、珍品アリの、‘ゆるい’虫払会です。

              決定往生之印の授与 / 長持も虫干し       マウスを載せると写真が変わります
 左脇陣前では、『安倍晴明蘇生図』を吊して、貫主による「決定往生之印」の授与が行われています。
 安倍晴明が閻魔大王から授かったという「金印」を額に当ててもらって御加持を受け、「必ず極楽往生する」という印紋を授かります。直接授かるのは、1年でもこの日だけですので、たくさんの方が授かっておられました。
 「どうしてこんなに暑い時期にされるのですか?」と、よく聞かれます。秋のお天気が安定した頃にされるお寺もあります。
 ‘土用干し’ということなのでしょう。
 また、京都は平均的は7月21日頃に梅雨明けします。「梅雨明け十日」という言葉もありますが、梅雨明け後は、太平洋高気圧に覆われて夏型の安定した天気になることが多いようです。それを経験的に知った上で、今の時期を選んだのでしょう。
 虫払会が終わると、間もなく8月。日に日にお盆も近付いて来ます。
 酷暑の候、どうかご自愛ください。




       炎   天   へ   出   で   ゆ   く   気   力   と   と   の   へ   て          稲畑汀子




8月16日の送り火に合わせて、本堂前で「精霊送り灯ろう供養会」が行われます。灯ろうのお申し込みはこちらより。



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