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             木漏れ日の美しい台風一過 / 緑深い境内    マウスを載せれば写真が変わります

 昨日は台風11号が接近。風は大したことがなかったのですが、午後からは比較的強い雨が断続的に降り続きました。
 今朝7時半までの24時間の降水量は、中京区で260ミリ。京都市内の7月の平均総雨量約220ミリを1日で上回り、7月の観測史上最高でした。
 昨日は、避難準備情報や避難勧告のメールが5件も入りました。関西のJRはズタズタ。今も、通行止めの道路が各所にあるようです。
 雨は9時過ぎにあがり、「台風一過」とまではいきませんが、時おり晴れ間も出て、天気は夕方に向けて一気に好転しました。
 雨に洗われた今日の境内の緑は、とても綺麗! 所々に黄色や赤い葉が見えるのが、夏の緑の特徴です。
 何とか行われた祇園祭前祭の巡行を見に来られた方でしょうか、境内にはポツリ・・・ポツリ・・・と人影が見えました。




      ほ   ろ   ほ   ろ   と   病   葉   の   散   る   日   な   り   け   り          宇田松琴






       倒木の隙間に車2台 / どんぶらこと移動した蓮の火鉢    マウスを載せれば写真が変わります
 「台風も大したことがなくてよかったなぁ」と思っていたら、今朝6時半頃、玄関前から人の声。出てみると巡査2人。
 「東側の崖の斜面が崩れて、車が被害を受けています」とのこと。来週、木の枝打ち作業を予定していた場所だと、すぐにわかりました。
 合羽を着て、巡査2人とバイクを連ねて現場へ。直径1メートルほどと50センチほどの椎の木2本が根こそぎ倒れ、車がその下に入り込んでいました。太い藤蔓が緩衝材の役割を果たしてくれたようで、車の被害は幸い軽微。木の枝先は、横を流れる白川の濁流に突っ込んでいました。
 すぐに植木屋の番頭さんの携帯に電話をして、車の‘救出’と木の伐採を依頼。植木屋さんは7時半頃にトラック5台で来てくれて、作業開始。作業は今日1日では終わりそうにはありませんが、‘小難’で済みました。
 現場から境内に戻って、グルッと一回り点検。枯れ枝が落ちている程度で、被害はありませんでした。
 「これだけ降ったら、ひょっとして・・・」と池を見に行くと、案の定、満水。どこからか水漏れしている池が満水になるのは、10年に1度もない希有なことです。
 池の中の石の台の上に置いてあった蓮の火鉢がありません。沈んでしまったのかと思って探すと、元あった場所から5メートルほど離れたところにプカプカ浮いていました。
 しかし、こんなに重いものがよくまぁ浮いて、どんぶらこ、どんぶらこと、流されたものです。

      木槿、絶好調! / 摘花が進んでひっそりしてきた紫陽花園  マウスを載せると写真が変わります
 天気が回復した境内では、木槿むくげの花がよく咲いています。水分をたっぷりもらったので、花は大きく、みずみずしい感じです。
 今がベスト・シーズンです!
 盛りを過ぎた紫陽花の摘花・剪定作業は次々と行われて、あともう少しで終わり。一気にやればいいのですが、まだ見られるのを切るには忍びないので、色褪せたものから切っています。
 紫陽花は、剪定直後から新しい芽を伸ばして来年の準備を始めています。今年はよく咲いてくれました。
 九州南部は17日に梅雨明けしたとか。台風12号は熱帯低気圧になったので、今後は続々と梅雨明けしていきそうです。
 20日は土用の入り、23日は大暑。いよいよ暑さも本番です。ご自愛ください。




      う   つ   く   し   や    雲   一   つ   な   き   土   用   空         小林一茶




8月16日の送り火に合わせて、本堂前で「精霊送り灯ろう供養会」が行われます。灯ろうのお申し込みはこちらより。



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