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                  葉色を見て木を診断できる季節です      マウスを載せれば写真が変わります

 今日は1日中、曇天。午後からは少し明るくなって、薄日が差すこともありましたが、空はいつも黒っぽい雲に占められていました。
 曇りがちなこともあって、今日はさほど暑くありませんでした。昨日は雨で気温が上がらず、最高気温は5月20日頃並。これぐらいだと有り難いのですが、来週半ばからは台風の影響で、雨が降っていても気温が高い日が続きそうです。「梅雨らしい」お天気ですね。
 お天気がよくないわりに、境内にはチラホラ人影が見えます。祇園祭が今月1日から始まり、今日も行事がありますが、そんな影響でしょうか?
 雨が多くなってくると、境内に飛来する蚊が増えます。長時間ベンチで過ごすには、虫除けは必携。外で作業をする時には、腰に携帯蚊取り線香ホルダー、墓前回向などに参列される時には虫除けスプレーをお勧めしています。




       緑   陰   に   話   し   て   遠   く   な   り   し   人          矢島渚男






                 色・形、さまざまな木槿          マウスを載せれば写真が変わります
 木槿むくげの花が、ますます盛りです。
 今年は蕾が付きすぎて花が少し小さいように思いますが、次から次と花を咲かせるので、毎日新しい花が見られます。
 白居易は、栄華のはかないことを木槿の花にたとえて、「槿花一日自ずから栄を為す」と詠み、「槿花一日の栄」という諺が生まれました。
 白居易は、木槿むくげを1日花だと思っていたわけでそう思っておられる方が多いと思いますが、2〜3日咲き続けます。
 沙羅(夏椿)にしても、日本人は余程、一日花に情趣を感じる国民だと思います。
 木槿の見頃は、当分続きますので、急いでお越しにならなくても大丈夫です。

               少し色褪せてきた紫陽花園。でも、まだ綺麗! マウスを載せると写真が変わります
 急いでいただかなければいけないのは、紫陽花。そろそろ終わりで、今日から本格的に摘花作業を始めました。花の終わりかけている株から、順次、背が低くなるように切り戻していきます。
 今年は、たくさんの方に紫陽花園をご覧いただきました。写真を撮っておられる方も、よく見かけました。手入れをしてきた甲斐がありました!
 今日は、山梨から鉢植えの紫陽花を持ってきてくださった方がありました。紫陽花園に鉢植えがそっと置いてあったこともありました。来年、ちゃんと咲くように育てないといけません。責任重大ですねぇ。
 また、今年は山紫陽花36種類を寄贈してくださった方がありました。こちらは、貴重で高価なので、自由に出入りできるところではなく、拝観区域内で育てています。来年は少し成長して、目を惹くようになるに違いありません。深謝、深謝です。
 しばらくは、剪定作業に追われます。辺りには蛇がいるそうなので、ちょっと恐々です。

     ショッキング・オレンジの姫檜扇水仙 / やっぱり蓮は最高!    マウスを載せると写真が変わります
 先週は、藪萱草やぶかんぞうが、今年はかつてないほどたくさん咲いていると書きましたが、それももう少し盛りを過ぎました。
 同じような色の、いえさらに鮮やかなオレンジ色の花が、鐘楼の近くに咲いています。 姫檜扇水仙ひめひおうぎすいせんで、日本らしい名前ですが、洋名はモントブレチア。南アフリカ原産です。
 日当たりの悪い、ちょっと薄暗いような場所なので、そんな場所でも目立つ花と思って、鮮やかなオレンジ色のこの花を選んで、一昨年に球根を植えました。今年初めての‘境内デビュー’です。
 檜扇ひおうぎというと、祇園祭に欠かせない花ですが、この花は、葉が檜扇に、花が水仙にに似て、小型なのが名前の由来とか。名前は似ていても、非なるものです。
 真如山荘前の蓮も、次々たくさん咲いてくれましたが、蕾に限りが見えてきました。今月半ばぐらいで、終わりそうです。
 でも、やっぱり蓮は最高!!
 7日は七夕、暦の上では「小暑」です。トリプル台風にご注意ください。




       酔   ひ   ふ   し   の   と   こ   ろ   は   こ   こ   か   蓮   の   花          良 寛




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