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昨日は1日中、雨。雨量は50ミリほどになりましたが、それほど強くは降りませんでした。これからが梅雨も本番でしょうか?
本堂の前では、沙羅が開花し続けています。最初は、木の高いところで咲いていましたが、今では目線の高さまで下がってきました。女性に人気のある花です。 本堂前の菩提樹は、もうすっかり実になっていますが、自坊の吉祥院の‘菩提樹’は今が満開。「栴檀葉の菩提樹(モクゲンジ)」です。葉っぱが栴檀に少し似ているのと、黒い実が出来ることが名前の由来でしょうか? 小さく黄色い花で、先日来、その花をたくさん降らせています。英名の‘Goldn Rain Tree’は、花降る様子を的確に表現しています。 残念ですが、門の外からは開花の様子があまりよく見えません。門を少し入ったところから振り向いて見上げてみてください。おそらく、ご覧になったことがないような花です。
本堂裏の紫陽花は株も大きくなって、近くを歩いている人の目に、必ずとまります。よほど急いでいるか、花に興味のない人以外は、紫陽花園に足を踏み入れて眺めておおられます。 「ご不要になった紫陽花をお譲りください」と掲示しておいたら、5株がそっと置いてありました。有り難うございます。大きく育てて、来年には花をご覧にいれましょう! 総門内の木槿(むくげ)も見頃になってきました。総門内には20本ほどが植わっていて、ほとんど別々の種類です。他の場所にも植わっているので、境内には30本ほどの木槿があります。 木槿も、先日、7〜8鉢をいただきました。もう、花が花を呼ぶ状態。「真如堂に持って行けば、育ててもらえるだろう」という噂でも立っているのでしょうか? ただ、木槿はある程度の日当たりがないと咲いてくれません。境内には、日当たりのいい場所が少なく、その争奪戦が起きている感じ。どこに植えたものか、ちょっと頭が痛いです。
ただ、今年は開花が早過ぎます。まだ6月なのに、もう半分が咲いてしまい、残りもこの1週間で咲いてしまいます。花はそれっきり。後は葉っぱを楽しむだけで、お盆の頃にはまったく花は残っていません。 今年は、ほとんどの花が早く咲き始めているように思います。蓮は、去年より、20日も早く咲き始めました。 三重塔の西側の、銀杏の木の下では、藪萱草(やぶかんぞう)の花が咲き始めました。 とても鮮やかな花色で、洋花かと思うほどですが、萱草は万葉集では「わすれぐさ」として詠まれています。美しくて、ちょっと見ただけでも慰められ、憂いを忘れる草だということです。 これまで2〜3輪が数年おきに咲いていましたが、今年はかつてないほど多くの蕾が付いています。萱草の当たり年かな! こんなにいろいろな花が咲いているとは、思っておられなかったのではないでしょうか? ゆっくり散策してみてください。きっと、何か発見がありますよ! 水 た ま り と ん で 茅 の 輪 を く ぐ り け り 荻野ナミ
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