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         すっかり結実した菩提樹と紅い傘 / 傘をさす人、ささぬ人  マウスを載せれば写真が変わります

 各地で雨の被害が出ていますが、京都市内の雨量は、昨日は3ミリ、今日は12ミリと、それほどでもありません。
 昨日、雨雲レーダーを見ていたら、激しい雨を降らせる雲が、京都市の両側を通り過ぎていきました。もう少し降って欲しい気もしますが、大地にしみ込む余裕さえないような短時間豪雨はゴメンです。
 梅雨はまだこれからが本番。やさしくたっぷり、夜だけ降るような雨を期待します。
 最高気温は、昨日は5月中旬、今日は5月初め並とちょっとヒンヤリ。真夏日があったかと思ったら、また季節が逆戻り。そうこうしつつ、盛夏に向かって行くのですね。月曜日は、もう夏至です。
 今日は六阿弥陀の巡拝日。お参りの方は、降ったり止んだりの雨に、傘を差す人があったり、濡れていく人があったりでした。




        傘   の   上   に   傘   さ   し   か   け   る   花   の   雨         二村典子






      色とりどりの本堂裏の紫陽花園 / 青い花が多い鐘楼周り    マウスを載せれば写真が変わります
 雨が嫌ではない、どちらかというと待ち望んでいるのは、紫陽花のためです。大きな花と葉っぱの紫陽花は、たくさんの水を欲しがります。水が切れると、あっという間に萎れてしまいます。
 境内でたくさん紫陽花が植わっているのは、鐘楼の周りと本堂の裏の2箇所。本堂の裏の紫陽花は、植えてまだ3回目の花期を迎えたばかりですが、早くも見応えがするようになってくれました。
 そもそもこの場所に紫陽花を植えようと思ったのは、何よりも日当たりが悪いこと。そんな場所でも何とか咲いてくれるもの、加えて成長が早いものということで、紫陽花に決めました。その思惑は的中しました。
 かつてのこの場所を知っている方は、「昔はこんな綺麗じゃなかった」「鬱蒼としていた」とおっしゃいます。その通りです。また、昔は焼却灰を捨てていた場所ということも功を奏して、品種によってはピンクや赤い花を咲かせ、とてもカラフル!
 10数年前に作った鐘楼周りの紫陽花園は、青い花が大半。ブルーばかりなのがいいとおっしゃる方もあります。
 この他に、今年いただいた36種の山紫陽花ばかりを植えた花園が書院の中にあります。こちらはまだ幼苗ばかりですが、2年ほどしたら、貴重な山紫陽花が見られる場所になるでしょう。
 そのうち、「紫陽花を見に真如堂に行こう!」と言われるようになるとうれしいですねぇ〜

           昨日から開き始めた白蓮 / あっち向いてる沙羅の花 マウスを載せると写真が変わります
 真如山荘前で、蓮が咲き始めました。昨日から咲き出したのは、白い「真如蓮」。去年の開花が7月11日だったので、20日以上も早いのです。いったいどうなっているのでしょう?
 蓮の花からは、他の花とはまた違った清浄な印象を受けます。仏像の多くは蓮の台座に乗っておられますし、極楽往生したときに座るのも蓮。蓮は仏教とは切っても切れない花です。でも、そんなことは関係なく、なんと清浄で高貴な花なのでしょう。
 今年は、どんどん蕾が上がって来ています。すぐ横の鉢では、もうすぐ紅い蓮「嘉祥蓮」が咲き始めます。すっごい楽しみです!
 本堂前の沙羅の花も、盛りに近付いて来ました。見頃は今月いっぱいでしょう。
 総門の内側の駐車場付近では、木槿の花が咲きだしてきました。今年は木槿も絶好調のようで、実に多くの蕾を付けています。葉の色もいいですし、これからが楽しみです。
 梅雨なんて何のその。花いっぱいの真如堂へどうぞ!!




       よ  ろ  こ  び  は  い  つ  も  だ  し  ぬ  け  沙  羅  の  花         長崎小夜子




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