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              曇天に日傘が行く / 梅雨の緑も鮮やか      マウスを載せれば写真が変わります

 今日の最高気温は28.3度止まりでしたが、湿気が多目で、ジトッとしていました。昨日は32.9度で、日の当たるところにいるとジリジリと暑かったですが、カラッとしていたので、日陰では過ごしやすかったです。
 あーだ、こーだと言いながら、季節は確実に梅雨本番に向かっている気がします。
 過去30年の統計を見ると、雨量が一番多くなるのは今月末。6月初めから徐々に増えて、今頃から増加のカーブが急になっていきます。週間天気予報を見ても傘マークが増え、降水確率は毎日高止まりしています。
 雨が降るのは嫌だとおっしゃる方が多いですが、ボクなどは、水撒きの手間が省けるし、紫陽花なども生き生きとしてくるので、周期的に降ってくれるのは大歓迎です。
 これからしばらくは、晴雨兼用の傘が活躍しそうですね。今日は1日曇天。女性が差しておられるのは、日傘です。




       六   月   の   万   年   筆   の   に   ほ   ひ   か   な         千葉皓史






      見頃も、もうそろそろ終わり / 早くも実になった菩提樹    マウスを載せれば写真が変わります
 2日に咲き始めた菩提樹も、もうしばらくで終わりを迎えようとしています。今年は、季節が逆戻りしたようにヒンヤリした日があったので、花が長持ちしました。
 5日には地元紙に載り、10日にはNHKTVの大阪ローカルで、11日には京都ローカルで放送されたので、ここ4日ほどは問い合わせの電話も多く、たくさんの方が訪れてくださいました。
 ただ、TVの放送は遅すぎました。こちらが、「咲き出しました!」と連絡してから8日目の取材。すでに盛りは過ぎていました。TVをご覧になった方からので問い合わせがあった時には、「今週いっぱいです」と伝えざるを得ませんでした。
 菩提樹の花は、咲き始めは薄いクリーム色ですが、だんだん茶色っぽくなっていきます。そして、茶色っぽくなってきた頃には、結実し始めています。今日時点では、早く咲き始めた花は、もうすでに実がなっています。どうせなら、もうちょっと早く取材して欲しかったですねぇ。
 でも、新聞やTVの影響力は絶大で、これまでにないほど多くの人が、菩提樹の花を見にお越しになりました。菩提樹も、さぞかし嬉しかったでしょう。

             本堂裏は色とりどり / 鐘楼周りはブルー主体    マウスを載せると写真が変わります
 菩提樹を見に来られた人の多くが、紫陽花園にも足を運ばれました。紫陽花園は、‘開園’依頼の多くの人で賑わいました。
 こっそり耳をそばだてていると、「紫陽花まで見られるとは思っていなかったねぇ」「本当によかったねぇ」などという、植木屋冥利に尽きるような感想が聞こえてきます。
 山紫陽花はほぼ終わりましたが、‘普通’の紫陽花はこれからが盛り。本堂裏の株も今年は大きくなって、色とりどりの花を咲かせています。
 最初に作った鐘楼周りの紫陽花園は、ブルーの花が主体です。品種的にそれほど多くない株が植わっていて、土の酸性度もあって、ブルーになっています。
 その後、いろいろな品種を集めて作ったのが本堂裏の紫陽花園。落ち葉などの焼却灰を捨てていた場所ということもあって、鮮やかなピンク〜赤に発色している株もあります。同じ品種でも、少し離れているだけで、青とピンクにはっきり分かれているものもあります。本堂裏は実にカラフルです。
 両方とも、鐘楼や土蔵などの建物があることが、また一層の風情を添えています。お寺らしい、いい感じです!
 今日お目に掛かった方から、「紫陽花って、今頃でしたか?」と言われて、ビックリしました。最近は、母の日の贈り物として定番になった感のある鉢植えの紫陽花。あれは、温室で、矮化剤を掛けて小さく育てているものです。そんなものばかり出回ると、季節感を失ってしまいますね。
 紫陽花園は、今、そしてこれからが盛りです。本堂前の沙羅の花もこれからが盛りです。‘雨にも負けず’、ぜひお越しくださ〜い。




      さ   り   げ   な   く   紫   陽   花   の   径   ゆ   づ   り   合   ふ        村田近子




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