6/7版 




         朝日が本堂の屋根を越す頃 / 想定外のざわめき Photo K.Y マウスを載せれば写真が変わります

 午前中はいいお天気でしたが、昼下がりから曇りがちとなりました。このまま曇天が続いて、明日の午後からは雨になる予報。梅雨の初期は3日に1回程度のサイクルで雨が降るそうですので、そのサイクル通りです。
 5月には8回記録された真夏日も、6月に入ってからはまだ2回。3日には、平年よりも4日早く、梅雨入りし、5日には最高気温が19.6度と4月中旬並みまで下がりました。「今朝は暖房を入れました」「せっかくクリーニングしたセーターを着ています」などとという声を聞きましたが、今日の最高気温も26.2度と、5月下旬並みでした。
 散策するのにはちょうどいい気候で、市内の各所で、ウォーキングの団体を見かけました。
 中でも、下鴨神社から吉田山〜金戒光明寺〜平安神宮〜円山公園〜東福寺など通って伏見稲荷まで行くというイベントには、一説では2千人とか3千人が参加とか。真如堂はコースから外してもらいましたが、それでもかなりの人数が境内に入って来られて、本堂の朱印受付はてんてこ舞いだったようです。
 緑も濃くなりましたが、まだまだ爽やかな感じで、佳い休日だったでしょう・・・もっとも、ウォーキングしている人の大半は、‘サンデー毎日’ですが。




       五   月   晴   の   障   子   を   開   け   し   御   堂   か   な          宮本旅川






    本堂を荘厳する菩提樹花 / 蕾から結実寸前までが一所に咲く  マウスを載せれば写真が変わります
 2日、待ちに待った菩提樹が咲き始めました。去年よりも4日早い開花です。
 ファンが多い花ですし、ぜひとも多くの人に花を見て欲しいと思い、地元紙に連絡したら、5日の朝刊に写真付きで載せてくれました。
 5日は本降りの雨だったので、訪れる人も少な目でしたが、6日にはたくさんの人が来られ、今日はそれにウォーキングの人たちが加わって、大変な賑わい。
 樹下でも十分に香っているのに、枝を引き寄せて鼻にくっつけて香りを嗅いでいる人もいて、枝が折れないかと冷や冷やしました。たくさんの人に見て欲しいですが、やっぱり静かなのがいいですねぇ。ワァーワァー騒ぎながら見る花ではありません。
 本堂前の反対側にある沙羅の花も、昨年よりも1日遅れの今日、開花。5輪ほど咲きましたが、高い枝に咲いているので、気が付かない人も多かったでしょう。夕方になって、「6/7 開花」と掲示を出しました。
 菩提樹は、最初に咲いたのがすぐ結実していくでしょうが、ぎりぎりあと4〜5日が見頃。沙羅は今月末頃まで楽しめるでしょう。

             鐘楼周りの紫陽花 / 本堂裏の紫陽花園     マウスを載せると写真が変わります
 山紫陽花がピークを過ぎ、‘普通の’紫陽花の見頃へと移ってきました。
 去年はハダニの大発生で無惨な結果に終わりましたが、今年は天気の関係と講じた策が吉と出たのとで、全株健全! これからどんどん咲いてくるのが楽しみです。
 テレビでも紫陽花のニュースがよく報じられるようになってきましたが、株数が1万とか3千とか聞いては、「負けた・・・」と、ちょっとがっかり。でも、先日いただいた珍しい山紫陽花が来年は加わって、他所とは少し違った‘紫陽花の寺’になりそうです。
 先日、紫陽花園に立てた「要らなくなった紫陽花の株をお譲りください」という看板を見て、小さな鉢植えを持ってきてくださった方がおられました。あいにく、ボクは不在だったので、後からお礼の電話をすると、「花が終わった後の水やりはどうしたらいいですか? 肥料は?」という質問を矢継ぎ早にされました。「お礼肥をあげてください。いま切り戻したら、後はもう剪定してはいけません。これから新芽が伸びて、9月に花芽が分化しますから」などと回答。やっぱり、坊さんよりも植木屋のほうが向いているかなと思いました。
 ‘普通の’紫陽花は、本堂裏や鐘楼の周りでお楽しみいただけます。
 梅雨には、梅雨ならではの楽しみを!




        菩   提   樹   の   花   の   樹   海   へ   蜂   放   つ         石 昌子




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