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                      緑陰さえ蒸し暑かった境内       マウスを載せれば写真が変わります

 今日は、京都三大祭の一つ、「葵祭」の日でした。
 葵祭の日は天気が崩れることが多く、順延になったり、途中で切り上げになったりということも少なくありません。今日も雨が案じられましたが、夕方まで薄日も差して雨が降ることはなく、無事、王朝装束の総勢511人、牛馬計40頭、長さ約800メートルの行列が、御所〜下鴨神社〜上賀茂神社を練り歩きました。
 雨は降りませんでしたが、梅雨を思わせるような気温と湿度。ぬるま湯の中にいるような感じ。最高気温は7月上旬並みの30.5度。30度越えは今月3回目ですが、一番過ごしにくい日でした。王朝装束をまとった人たちは、さぞかし大変だったでしょう。
 今日は、緑に包まれた境内でも蒸し暑さを感じました。緑の色もまた濃くなって、初夏の次には梅雨が待っていることを実感しました。





      新   緑   の   香   に   新   緑   の   風   を   待   つ         稲畑汀子





                  山紫陽花、咲き初める          マウスを載せれば写真が変わります
 山紫陽花が咲き始めました。早いですねぇ。
 紫陽花というと梅雨という印象を受けますが、最近は母の日のプレゼントとして紫陽花の鉢植えを贈る人が増え、ボクも何軒もの檀家さんの家で目にしました。
 境内には8〜900本ほどの紫陽花がありますが、ほとんどはまだ蕾も小さい状態で、咲くのは6月に入ってからです。
 でも、その中には早く咲く山紫陽花も50?株ほどあって、種類によってはもうそろそろ見頃を迎えるのさえあります。
 去年は虫の食害を防ぐために殺虫剤を散布したため生態系バランスが狂ってしまったのか、ハダニが大発生して、かなりの株が被害を受けました。
 全株が無事に開花してくれるよう、祈るような気持ちで紫陽花園を点検して回る毎日です。
 これからが楽しみで〜す!

         フランス生まれのベルエトワール / かわいい更紗空木   マウスを載せると写真が変わります
 空木(ウツギ)の仲間が、また咲き始めました。更紗空木と梅花空木です。
 更紗空木は八重咲きの小さな花で、外側の花びらが淡紅色で、とても可愛いです。梅花空木は、その中でも「ベルエトワール」というフランスで改良された園芸品種で、純白な大きめの花を咲かせます。
 5年前に買って植えたのが少し大きくなり、訪れる人の目にも触れるようになってきました。これも、数年後が楽しみです。
 連休が終わって観光で入洛される方が減りましたが、入れ替わりに修学旅行の季節がやってきました。大型バスが連なっていたり、タクシーが10台、20台とホテルの前に列を成したりしています。
 真如堂にも、今日は修学旅行の中学生が3グループ訪れました。タクシーに乗ってきたグループ、徒歩でやってきたグループなどさまざま。先日は、シルバーガイドが付いているグループもありました。
 清水寺、三十三間堂、金閣寺などとは違って、中学校の修学旅行生に‘ウケル’要素は、真如堂にはありません。どうしてやってきたのでしょう? こちらが誘ったわけではありませんが、「時間をロスさせてしまったかなぁ・・・」とちょっと可哀相に思えました。まぁ、人のいない新緑の境内で、ゆ〜っくりしてください。
 梅雨入りまでの間、カラッとした初夏の清々しい日がいっぱいありますように! そろそろ虫除けも必携になってきました。




    風   呼   ん   で   縁   に   茶   を   汲   む   薄   暑   か   な        布川直幸




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