5/1版
先月22日以来、夏日が続いてきましたが(25日だけは24.9度)、今日はとうとう真夏日。ジャスト30度でした。
桜の季節は、あっちをみても、こっちを見ても、桜一辺倒で景色に深みがない気がします。 でも、今は新緑の中にいろいろな色の花が見られて、飽きることがありませんし、意外なところに予期せぬ花が咲いていたりして、「次は何だろう?」とワクワクします。 いま、一番目を惹くのは、つつじです。 総門から入ったところには、いろいろな色の平戸つつじが満開。朝よし、昼よし、夕方もよし。時刻それぞれの景色が見られます。 日当たりのよい場所は境内には多くないのですが、この場所はつつじにとってはベストポジションです。本堂脇の池の周りでも、数種類のつつじが咲いています。 自坊の庭では、真っ赤な蓮華つつじが見頃です。色も鮮やかで、花も大振りなので、かなり目を惹きますが、塀の中なのであまり人目には触れません。ひっそり楽しんでいます・・・。
ウツギは、漢字では「空木」と書きます。枝や茎などに芯がなく、空洞なのが名前の由来です。 ウツギには様々な種類があり、境内にも10種類ほどが植わっています。卯の花もそうですし、梅花うつぎ、姫うつぎなどもそうです。谷うつぎや箱根うつぎは、‘うつぎ’と付いていますが、分類上は種類が違います。でも、「綺麗だなぁ〜」と見ている分については、何科であろうと関係ありませんね。 境内にお越しになったら、‘うつぎ探し’をなさってみてください。面白いかも知れませんよ。 本堂裏の薬師堂脇では、ナンジャモンジャの花が咲き始めました。写真ではよくわかりませんが、深く4つに裂けた白い花です。 樹高が5メートルほどあって、一番低い枝でも2メートルほど。下を通っても、花に気が付かない方も多いでしょう。 境内にお越しの際は、‘ナンジャモンジャ探し’どうぞ。しばらくすると、木の下が散った細い花で白くなりますので、すぐに見つけられますが・・・。
遠くまで匂ってくる時もあれば、鼻を付けても大して匂わない時もあります。湿度が高いとよく匂うとか諸説ありますが、よくわかりません。 匂いは、熟れたバナナの香り。実に甘い香りです。でも、花はぜんぜん目立ちません。香りがしてこなければ、花が咲いているのを見過ごしてしまうでしょう。 自坊の前にはいろいろものが植えてあり、踏まれると困るので、香りだけ楽しんで、花は探さないでください。‘おがたま探し’は、ご法度です。 5月2日は、八十八夜。本堂裏の垣根のお茶の木も、きれいな若葉が萌えています。 ここ数年、近くの禅寺の僧堂の雲水さんたちが、自分たちの飲むお茶を作るために、このお茶を摘みに来ます。美味しそうなお茶には出来上がっていないようですが、1年間分がまかなえるのだそうです。今年はお越しになるのかな? 6日は立夏です! 八 十 八 夜 草 の 匂 ひ の 猫 を 抱 く 坂本敏子
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