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                   花の木の‘新緑’ / 夕近き新緑      マウスを載せれば写真が変わります

 少し動くと汗がにじんでくるような日。気温があと0.1度高かったら、4日続けて夏日となるところでした。
 ぐずついて、少しヒンヤリする日もありましたが、今週半ばからスイッチが入れ替わったように、天気がかわりました。しばらく晴天が続き、週明け頃には気温が28度まで上がる予報です。もう初夏ですねぇ。
 新緑に満ちた境内。その中に身を置くだけで清々しく、大きく深呼吸したい気持ちになってきます。
 境内のベンチや床机では、お弁当を食べる人、居眠りをする人、本を読む人、靴も靴下も脱いで裸足で座っているお年寄りなど、皆さん思い思いに過ごしておられました。


           総門は新緑で歓迎 / 何度見ても美しい!     マウスを載せれば写真が変わります
 八重桜もほぼ終わり、もみじの花もそろそろ終わり。もみじはもうすっかり葉を広げて、安定した若葉色になりました。本堂前の菩提樹は、少し遅れて新しい葉を芽吹かせ始めました。
 もみじの新緑の色も、木によって少し違いがあります。樟の新芽、樫の新芽、菩提樹の新芽、皆それぞれ色に個性を持っています。
 花の木の新緑は、薄い赤褐色。夕焼けの光を受けると、とても綺麗に見えます。
 同じ若緑色ばかりではなく、モスグリーンあり、赤褐色あり、萌黄色ありと、様々な色があるからこそ、新緑にも深みが生まれます。
 皆さん異口同音におっしゃるのは、「新録もいいですね」。当たり前! 紅葉も美しいですが、いまの時期の美しさをご覧にならなきゃ!




    吹   き   た   わ   む   楓   若   葉   の   吾   を   つ   つ   む       山口青邨




                もう、つつじ!? / 垣根の卯の花      マウスを載せると写真が変わります
 桜前線も東北地方にまで到達したようですが、京都はそろそろつつじの季節。境内の平戸つつじも咲き始めました。
 会議で京都に宿泊をした人から、ホテルがなかなか取れなくて、空いていてもかなり高いという話を聞きました。さくらの季節も終わったのに、どうしてなのでしょう?
 先日、南座の辺りを歩く機会がありましたが、誰が日本人かわからないほど外国人だらけ。店も、外国人相手に商売をするように変わったみたいに感じました。
 2月の京都市内24ホテルの宿泊客に占める外国人割合は31.2%。客室稼働率は前年同月比9.7ポイント上昇の86.9%。「春節」で、台湾や中国からの観光客が増え、台湾、中国、香港などの東アジア地域だけで約70%を占めたそうです。「本当に多い」というのが実感です。このまま、恒常的に多くなるのでしょうか?
 ゴールデンウイークは台湾や中国には関係ないでしょうが、早い人は今日からGW。お天気もいいので、一部の高速道路はかなり渋滞していたようです。
 ボクなどは、境内を散策するだけでいろいろな花を楽しめるので、どこへも行く気が起きません。つつじ、藤、白山吹、シャガ、もちろん新緑。本当にいい季節ですねぇ〜

                  山形県鶴岡出身の牡丹です        マウスを載せると写真が変わります
 昨年11月、山形県鶴岡市の方から、牡丹の苗を6株頂戴しました。牡丹は育てたことがなかったのですが、4株を書院の庭に地植えし、2株は植木鉢に植えました。
 株の状態では、何色の花が咲くのかまったくわかりませんでしたが、先日来、植木鉢の2株が開花。両方ともピンクでした。地植えのものも、昨日赤と白の2株が開花。ピンクが今日開花。残り1株は蕾が付いていませんが、もう1株は間もなく開花。でも、色はまだわかりません。
 日当たりの良い場所があまりなく、うまく咲かせることができるか心配でしたが、とりあえず咲いてくれてホッとしています。
 書院の庭は、紅白とピンクの牡丹、そしてレンゲ草が咲いていて、とても綺麗。ここ6〜7年で、雰囲気がガラッと変わりました。
 さぁ、次に咲く花は・・・ナンジャモンジャかな? 行く春の佳き日をお楽しみください。




   咲      く   も   の   を   散   る   も   の   を   春   惜   み   け   り          稲畑汀子




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