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快晴の1日。日替わりでお天気が変わり、雨の日も多いこの頃にあっては、とても有り難い日となりました。
さて、境内の地面には、桜の蘂やもみじの花の粕などがたくさん落ちています。また、樟や樫などが新芽を吹くのにあわせて古い葉を落とし始めていて、掃除が大変。雑草も一気に生えてきて、何から手を付ければいいやら・・・。 お彼岸の頃に真っ赤な花を咲かせていた「花の木」は、もう大きな薄赤い実を付けています。しばらくすると、その実がヒラヒラ飛び始めるでしょう。 新芽は「緑」だけではありません。赤っぽい新芽や褐色の新芽もあり、花の木の薄赤い実など、様々な色がない交ぜになって、深く複雑な色合いを見せてくれます。 いいですよぉ〜 人も少ないので、ゆっくりしていただけます。 新 緑 の 香 に 新 緑 の 風 を 待 つ 稲畑汀子
鐘楼の周りや書院の中では「関山」などのピンクの八重桜が咲き、千体地蔵堂前近くでは「普賢象」の白い八重の花が満開です。 共に、ゆっくり境内を散策しないとわからない場所なので、気が付く人はほとんどありません。 例年、「八重桜開花→」などという掲示をするのですが、訪れる人も少なく、お天気も安定しないで、今年は出しそびれてしまいました。 「普賢象」は、花の中心から2本の雌蘂がそり返るように突き出ている様を、普賢菩薩の乗った象の牙に見立てて付けられた名前です。「牙」というにはあまりにも小さいですが、命名者の想像力には感心します。 いつもはほんの少し花を付けるだけですが、今年は花数も多く、少し見ごたえがあります。土壌改良を重ねてきた効果が出てきたのなら嬉しいのですが・・・。
40年ほど前頃に自坊にいただいた1本の幼木が、今ではたくさん増えました。発芽しやすい種なので、増殖は容易。緑の葉と白い花のコントラストが、何とも美しい木です。 ‘裏写真’の紫色の花は蔓日々草、白く見えるのはシャガの花です。 蔓日々草の花もきれいですが、蔓の成長力が旺盛すぎて、ちょっと厄介者です。 シャガは境内の各所で見られますが、自坊から境内に‘進出’したものです。 シャガはアヤメ科の多年草で、根茎を横に伸ばしてどんどん広がります。冬でも葉が枯れないので、グランドカバーとしても使え、強健で、花もきれいなので、境内のあちこちに移植しました。2〜3年前、総門前の荼枳尼天の溝際に、レンギョウとシャガを植えたところ、両者とも好成績で、特にシャガは一気に増えました。 同じく自坊前では、レンゲ草の花が咲いてきました。 本坊書院前のレンゲ草は、もう終わりかけてきたのに、自坊前はずいぶん遅いです。同じ種を蒔いたのですが、日当たりなどの環境が違うのでしょう。 他にも花がいっぱい! 新緑よし、花もまたよしの真如堂境内です。 青 き 踏 む ひ と り ひ と り の 浄 土 な り 村越化石
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