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                   薄曇りの中の満開過ぎた桜          マウスを載せれば写真が変わります

 一気に桜が満開になり、あっという間に散り始めました。
 ボクが勝手に出した真如堂境内の染井吉野の開花宣言は28日でした。31日頃には、早くも満開。そして今日は桜吹雪です。
 まだ散り初めなので十分に見られますが、今夜からの雨は、きっと花にとっては大きなダメージになるでしょう。
 急に開いた時は色が、花の色が薄くなると聞きますが、今年はそれほど薄くもないようには思えます。
 また、昨日あたりからは、花の芯がエンジ色になってきました。染井吉野の花が終わるサインです。こうなって来ると、清楚な感じが減じてきて、ちょっと品がなくなってくるように思います。ボクの中では、「もう桜は終わったなぁ」という感じです。
 夕方には、風が吹いて花吹雪が舞うのを待つ人たちがおられました。


           桜から新緑へ / まばらに敷き詰められた花びら    マウスを載せれば写真が変わります
 桜が終わりかけてくるのと並行して、もみじが新しい葉を広げ始めました。いつも、こんなに早かったでしょうか?
 もみじは、葉を広げるのと同時に花を咲かせますので、新しい葉が出たと言っても澄み切った若葉色には見えません。もみじの新しい葉も、種類によっては少し紅いのもあります。
 ですから、今は桜の白い花びら、花芯のエンジ色、もみじの新芽色、もみじの花の赤い色などが、混ざり合って、何とも複雑な色を呈しつつあります。
 実は、今夜からの雨が楽しみです。落ちた花びらが雨水に乗ってサッーと流れていったり、水の澱むところでは花びらが重なり合ったり、また離れたり・・・。ずっと眺めていても、飽きることのない光景があちこちで見られそうです。




      世   の   中   は   三   日   見   ぬ   間   の   桜   か   な          大島蓼太




            日の光に輝く北参道の山吹 / 散り椿の美しさ     マウスを載せると写真が変わります
 桜が終わると、一気に境内の人影が少なくなります。桜に誘われてくる人は浮き足立っていて、ただ通り過ぎていく人が多いですが、シーズンが過ぎてから来る人はどちらかというと落ち着いた‘じっくり派’です。
 桜しか眼中にないのではなく、たくさん咲いている花々にも目が向いていきます。
 桜の後の主役は、山吹。境内のあちらこちらで、咲き始めています。山吹の黄色と新緑の緑は、とてもよくマッチします。
 椿は、咲いても散っても綺麗。まだまだ盛りです。馬酔木もまだ見頃ですし、レンギョウやシャガ、レンゲ草も見頃になってきました。花ではありませんが、新緑の美しさは言うまでもありません。
 落ち着いた雰囲気の中、たくさんの花や新緑に包まれる境内は、本当に素晴らしい! 桜よりも、むしろこれからの時期がオススメです!

            千載一遇の真っ新な畳 / 真っ直ぐやなぁ〜     マウスを載せると写真が変わります
 昨年から行っていた本堂の大改修も、いよいよ終盤。後は、本堂裏面の釈迦三尊像の修復と畳替えを残すのみとなりました。
 表具屋さんの工房で修復作業が行われていた釈迦三尊像は、来週から本堂の元の位置に戻す作業が行われます。修復時には3分割されているのを、また1つに貼り合わせる工程ですが、月末頃の完成が楽しみです。
 畳は、一昨日、120畳ほどが新しい畳に替わりました。さーすがに気持ちいいですねぇ〜 誰も見ていなかったら、大の字になって寝たり、でんぐり返りしてみたいです。
 残り50畳ほどは表替え。文化財的見地から、すべてを真っ新にするのを避けたということのようです。すべて終わるのは今月中頃です。
 気になっていた本堂の其処彼処の不具合が、これでほぼ直ります。よく、ここまで辿り着けた感がしています。よかったぁー




    平   ら   か   に   畳   に   居   る   や   春   の   く   れ           桂 信子




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