3/27版
昨日に続いて、朝から夕方まで、文句なしの快晴!
染井吉野は、基本的にすべて‘クローン’で同じ遺伝子を持っていますから、条件さえ同じであれば同時に咲くはずです。同じ境内でも、日当たりのいいところ、そうでないところ、白砂などの反射の多いところなど、細かい条件は違ってきますので、すべての染井吉野が同時に咲くわけではありません。 今日は、「開花宣言」を出そうか、出さないでおこうかという微妙なところでした。 ボクが勝手に「標本木」と定めているのは、本堂前の木。この木は、今日、わずかに1〜2輪の開花。宣言は出せません。本堂の南側の染井吉野は、10輪以上咲いていました。この木は、どうして早く咲いているのでしょう? 毎年早く咲くのは、総門前の桜。品種は特定できませんが、染井吉野の似ていて非なる桜です。今年も、一早く咲き出しました。 今年の、真如堂の染井吉野の開花宣言は、今日? いえ、明日にしましょう。
枝垂れ桜は、近年樹勢が衰えていましたが、土壌改良や施肥などに努めた結果、新しい枝が伸びてきました。花の数も、次第に増えてきているように思えます。世話をした甲斐があったというものです。 「縦皮桜」は、春日局お手植えというのですから、樹齢は350年以上でしょうか? 伊勢湾台風で折れたのが、奇跡的に芽を吹いて復活してきたのですが、近年は枝枯れが多くて案じていました。 「このままでは名木が枯れてしまうのでは・・・」と案じ、一昨年、日本製紙のご厚意で、「容器内挿し木技術」によって後継木を育成していただきました。それを聞きつけたかのように、その頃から樹勢が快復。新しい枝も大きくなってきました。もちろん、土壌改良などに腐心はしたのですが・・・。 両方とも、手塩にかけた桜。その木に、今年も花が付きました。感慨も一入です。 枝垂れ桜は、週末から週初めにかけてが一番美しいでしょう。「縦皮桜」は、高い枝に花が咲いてきたばかりで、見頃は来週半ば以降でしょう。 さぁ、桜は来週が本番。ただし、花粉予報は「非常に多い」。どうぞお気を付けてお越しください。 ま さ を な る 空 よ り し だ れ ざ く ら か な 富安風生
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