3/20版
春の陽光がさす境内。赤、緑、いろいろな色が、生き生きと輝きだしたような気がします。一番喜んで、パァーッと緑色が冴えているのは苔かも知れません。冬の間も境内に「緑」を提供してくれていましたが、その時の色とはまた違っています。
朝、東から差し込んでくる光が山茱萸の木々にかかった時、花が煙のように霞んで、あたりを黄色に染めていきます。真如堂の山茱萸の見頃は、朝です。 枝が疎らになってきたので、去年の花後に剪定をしてもらいました。新しい枝が伸びて、去年よりはよくなったような・・・。 大師堂前の紅梅は、去年、ボクが剪定しました。なかなかいい感じ? 咲ききってしまうと、姿も崩れ、色も薄くなるので、今が一番の見頃。 ガタガタの北参道をようよう上がって来たおばあさんが、やおらデジカメを取り出して、何か呟きながら、何枚も写真を撮っておられました。まばらに咲く花は、ピントが合いにくいですが、上手く撮れたかなぁ・・・。 カメラを取りに一度帰ったようなことをおっしゃっていたので、よほど感動されたのでしょうね。
霊鑑寺に少し大きな木があって、「苔の上に落ちた花が何とも綺麗だった」という話を聞いて、一昨年に購入。去年始めて咲き、今年で2回目。バラのような香りのする花です。 「綺麗だった」「珍しかった」などと聞くと、すぐにネット検索をして買ってしまいます。最近では、「ヒマラヤ桜」。晩秋から冬に、桃色から白色の一重の花を咲かせるそうです。高地向きなので、暑い京都で大丈夫か心配ですが、今、3本を育成中です。咲くのはいつのことやら・・・。 椿は、境内の各所で見頃です。自坊の胡蝶侘助も満開。その上では、サクランボの花が、満開を過ぎて花吹雪。きれいですよぉ〜。 明日は彼岸のお中日。春分の日。いよいよ春本番です。 春 立 つ や 愚 の 上 に 又 愚 に か へ る 小林一茶
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