3/14版 




             紅葉期とは違うツアー客の光景 / 夕陽さす苔の上  マウスを載せれば写真が変わります

 夕べから降り始めた雨はお昼頃前に上がり、午後は曇り時々晴れ。昨日は14度を超えた気温も、今日は11度に届きませんでした。
 今日は、「六阿弥陀」の巡拝日。午前中の境内は、小雨を押してお参りする人の傘の色がカラフルに見えました。午後は、涅槃図の特別拝観の団体が、時々訪れ、本堂前は人の姿がたくさんになったり、さっと引いたり。
 「京都三大涅槃図」と呼ばれる泉涌寺、東福寺、本法寺のうち、泉涌寺と東福寺では、今日から16日まで涅槃図が特別公開されています。それを狙ったツアーのうちのいくつかが、真如堂にも訪れたようです。
 あたたかい日があったかと思うと、冷え冷えとする日が戻ってきたりするこの頃。鴬の鳴き声も、聞かれるようになってきました。




    フ   ァ   イ   ン   ダ   ー   て   ふ   極   小   の   窓   の   春          林  翔






           山茱萸もそろそろ満開 / 無縁仏と白梅       マウスを載せれば写真が変わります
 境内に咲く花が増えてきました。
 山茱萸は間もなく見頃。遠目にも、黄色い花色が際立って来ました。
 「あれは山茱萸です」と説明すると、「あっ、庭のサンシュの?」と返される方が時々おられます。民謡の「ひえつき節」の一節、「庭のサンシュの木 鳴る鈴懸けて 鈴の鳴るときゃ出ておじゃれ」のことをおっしゃっているのですが、たいていはご高齢の方です。
 確かに、民謡では「サンシュユ」のようにも聞こえますし、山茱萸だと説明しているページも見かけますが、本当は山椒です。山椒を「サンシュ」と歌うのは方言のようです。
 ひえつき節は、稗を搗く時に歌う労働歌のようですが、実は「鈴の鳴るときゃ何というて出ましょ 駒に水くりょというて出ましょ」と続く恋の歌。宮崎県椎葉村の民謡です。
 山茱萸の見頃は、ちょうどお彼岸の頃。本堂裏で咲いていますので、ぜひお立ちよりください。

           ひっそり満開の馬酔木 / 玄海つつじと紅馬酔木    マウスを載せると写真が変わります
 今日、法事にお越しになった方が、「この前、テレビを見ました。馬酔木って、どこに咲いているのですか?」とおっしゃるので、お墓に行ったついでに、「本堂の向こう側です。ひっそりと咲いている地味な花ですよ。そんなに期待しないでご覧ください」とお教えしました。
 お墓から馬酔木のほうへ直行されたのですが、すぐに戻って来られました。やはり、「地味」だったのでしょう。
 花にあまり興味のない方、桜やチューリップのような花を期待している方にとっては、馬酔木は地味すぎます。紅馬酔木なら、少しでも気に入っていただけるでしょうが・・・。
 椿も次第に咲いて来ました。梅も咲いています。来週には、もうお彼岸がやってきます。
 春本番も、もうすぐで〜す。




     山   茱   萸   に   け   ぶ   る   や   雨   も   黄   と   な   ん   ぬ          水原秋桜子




真如堂のFacebookページができました。ほぼ毎日更新していますので、ぜひ、お立ちよりください。