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               陽光差す境内 / 夕暮れ時の犬の散歩      マウスを載せれば写真が変わります

 最高気温は12度でしたが、昨日が寒くて10度を切っていたこともあり、また今日は晴れ間が多かったので、結構あたたかく感じました。
 今日は「啓蟄」。二十四節気の中でも、よく取り上げられるもののベスト5ぐらいには入るのではないでしょうか? 温かくなるのを待ち望んでいる気持ちが表れているような気がします。
 ここ1週間ばかり、植物の変化は日に日に大きくなっているように感じますが、「冬籠りの虫が這い出る」姿はまだ目にしません。
 週間天気予報を見ていて、来週の火曜日に雪マークが付いているのに驚きました。最高気温も7度の予想。まだまだ、強烈な寒の戻りがありそうです。
 関西では、東大寺のお水取りや琵琶湖の比良の八講などが、春の訪れの一つの‘目印’とされています。その間にはお彼岸もあります。
 あーだ、こーだと言って、春を待ちわびる今頃の風情もまたいいものですね。




    啓   蟄   や   こ   の   世   の   も   の   の   み   な   眩   し          桂信子






         やはり華やか紅馬酔木 / 静かに咲く白馬酔木     マウスを載せれば写真が変わります
 「馬酔木はどこですか?」と、今日も2人から尋ねられました。本堂の前には案内板が出ているのですが、気付かない人も多いようです。
 4日、NHKテレビの関西ローカルで、真如堂の馬酔木が紹介されました。ボクもインタビューを受けて登場しました!
 テレビでは、鈴蘭のような花がアップでかわいい感じに映っていましたが、実際には、馬酔木の花は少し離れるとほとんど目立ちません。
 テレビを見てわざわざ来られた方も、一瞥だけですぐに帰られているような・・・。
 春の到来を告げる花としては、派手すぎず、ちょうどいい感じではないでしょうか? 見頃はまだこれからです。

         開花の先駆けの木 / この一角は華やかなり、有楽    マウスを載せると写真が変わります
 「春の到来を告げる」というと、ボクの中では、馬酔木より山茱萸です。なぜなのでしょう・・・説明できません。
 馬酔木は4月になっても咲き続けますが、山茱萸は3月下旬までと、花期も限定。また、色も少し派手だからかも知れません。
 本堂裏には10数本の山茱萸の木がありますが、遠目にも黄色くなってきているのがわかるのは1本だけ。‘感受性’高い木だけが、先んじて蕾を開いてきました。
 椿も少しずつ見頃になってきました。椿は、開花時期が、種類によって大きく違います。写真の花は「太郎冠者(別名:有楽)」。いい色です。
 全部で2千種類ほどもあるらしいですが、境内にも20種類ぐらいあり、10株ほどが咲き始めています。でも、結局は「藪椿」が一番好きです。簡潔明瞭さゆえかも知れません。
 探せば、何かしら花が見つかる浅春の境内は、通好みの空間です。




    大   人   だ   っ   て   大   き   く   な   り   た   い   春   大   地          星野早苗




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