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                   曇り時々晴れ、浅春の境内         マウスを載せれば写真が変わります

 天気予報では、午後からよい天気になってくると報じていたのですが・・・がっかり。青空が広がった時間も少しはありましたが、大半は曇りがちで、最高気温も8度ほど。肌寒い感じのする1日でした。
 夕方近くに西の愛宕山を見ると、うっすら白くなっていました。北山もまだらに白かったですが、比叡山や東山には雪が降った気配はなし。雨雲レーダを見ても、雲はありませんでしたので、薄い雲が断続的にかかっていたのでしょう。
 昨日は、「雨水」でした。「陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となればなり」。春を感じさせる節気です。
 この時期によく使われる「三寒四温」という言葉があります。寒い日が3日くらい続くと、その後に比較的暖かい日が4日ほど続くという、寒暖を繰り返しながらだんだん温かくなっていくという意味で使っていますが、元々は中国東北部や朝鮮半島北部の冬の気候を表す言葉です。春の訪れを少しずつ実感する頃を表すのに合っているのでしょうね。今、まさにその時期のように思います。
 今日も訪れる人はまばら。春節の休みを使って中国から来たのでしょうか? 親子3人連れが境内を散策されていました。きっと、もっと‘何かある’と勘違いして来られたのでしょう。




       山  の  日  の  変  は  り  や  す  く  て  雨  水  の  日          野澤あき






            こぼれ始めた白梅 / 盛りを過ぎつつある紅梅   マウスを載せれば写真が変わります
 梅の花がよく咲いて来ました。
 自坊の前には、八重の紅梅の木が1本、白の一重の木が2本あります。紅はしばらく前から咲いていて、もう盛り。白はまだ3分程度です
 写真を撮ってはみましたが、枝振りがよくありません。
 お正月前に、松竹梅の花を作るために適当に枝を切り、花が咲いた後は実を1つでも多く採ろうと一枝たりとも切らないので、デタラメな格好になってしまいました。今年は剪定しないと・・・。
 境内の元三大師堂の前にも、八重の紅梅と一重の白梅がありますが、こちらはまだ花色も見えず。両方とも晩熟のようで、実もほとんどなりません。
 桜はワァーッと咲きますが、ひっそりと咲く梅は、静かでいいですねぇ。

        陽光に向かってしっかり咲く水仙 / 美しい紅花馬酔木    マウスを載せると写真が変わります
 どうです、この水仙の葉。凜として立っているという感じではないですか?
 これは三重塔の南側の土手。日のよく当たる場所です。鐘楼堂の周りのほうが水仙の株が多いのですが、日当たりが悪いせいか、葉も花もスラッと伸び過ぎて、花は軸がよく折れてしまっています。こんなに力強くありません。
 いいですねぇ。
 馬酔木の花も、だんだんよく咲いて来ましたが、真如山荘の中庭に行ってみたら、紅花の馬酔木がもうこんなに咲いていました。
 馬酔木は株によって花の咲く時期に個体差が大きいですが、この株は早咲きです。
 先日、テレビ局が馬酔木の花を撮影したいというので、「まだ早いです。1分咲で、見栄えもしません。がっかりしますよ」と忠告したのに、撮影に来ました。現状を見て、撮影は中止。「だから、言ったでしょう・・・」 馬酔木はまだこれからです。
 もうしばらくすると、草木が加速度的に動き始める瞬間がやってきます。それまでは、ジワッ・・・ ジワッ・・・。この‘溜めている’感じが何とも素晴らしいのが今です。
 何が咲いているか、花を探して見つける喜びを味わいたい方は、どうぞ今のうちにお越しください。




      水   仙   の   葉   先   ま   で   わ   が   意   志   通   す        朝倉和江




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