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          雪と朝焼けの朝早き境内 / 朝日にきらめく雪解けの石畳  マウスを載せれば写真が変わります

 夕べからチラチラ降っていた雪が、朝になると、ほんの少し積もっていました。
 京都市内の「田の字」の中に住んでいる人に聞くと、そちらでは積もらなかったそうですから、わずかな差で境内には積もったのでしょう。
 積もったといっても、1センチに満たない程度。今日は朝からお天気がよく、サッと陽の光が差してくるなり、淡い雪は姿を消していきました。
 境内の最低気温はマイナス1度ほど。でも、寒いとは思いませんでした。雪の写真を撮ろうと夢中だったのと、爽やかな朝日が寒いという感じを吹き飛ばしてくれたのでしょう。
 好天で気温もあがり、春がそう遠くないことを予感させる日でした。


            参道のわずかな雪 / 軽い雪が留まる枝       マウスを載せれば写真が変わります
 雪が降ると、犬の散歩の人よりも早く境内に現れるのが、カメラを持った人たち。ところが、今日は一人も姿を見ることはありませんでした。雪が積もっているとは思ってなかったのでしょう。
 その代わり、日中に、ロープ柵を乗り越えて紅梅の写真を撮っている人がいたので、「ダメよ、ダメダメ!」と注意しました。柵の中には、春に咲くレンゲ草が植わっているので、今踏まれると折れてしまうのです。
 中高年カメラマンには、オールシーズン要注意です。
 お天気がよかったせいか、今日は少し拝観をする人が増えました。明日、京都マラソンが行われ、1万6千人の市民ランナーが全国から参加されるので、ついでに観光をされているのかも知れません。




       木   の   前   に   き   て   力   ぬ   く   春   の   雪          永田耕一郎





          よくわからないですよね 山茱萸の黄色 / 雪中花    マウスを載せると写真が変わります
 ‘昼間’が、ずいぶん長くなってきました。元旦と比べても、日の出は約20分早くなり、日の入りは40分以上遅くなっています。合計すると、約1時間! そんなにも違うのですね。
 そんな変化を、自然界に生きるものたちが感じていないわけはありません。
 春の兆しを何で感じるかは人それぞれ、またいくつもあるでしょうけれど、ボクにとっては山茱萸の開花がそのうちの一つです。
 開花するのは2月末〜3月頃ですが、蕾の先が少し割れて、黄色い花色が見えるようになってきました。春を予感させる彩りです。
 まだ、あっちの木、こっちの枝と探して回らないといけませんし、遠目には判りづらいですが、次第に目立ってくるでしょう。楽しみです。
 朝は雪に埋もれていた茶所前のビオラも、雪が溶けると、色鮮やかな花を見せてくれるようになりました。こちらも、日に日に元気になっていくでしょう。
 2月ももう半ば。明日は、涅槃会を行う寺もあるでしょう。真如堂は月遅れの3月です。




      声   群   る   る   鳥   ゐ   る   バ   レ   ン   タ   イ   ン   の   日          花田由子




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