苦 沙 彌 (竹内純照) | ||||
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あたたかな日差しに包まれた2015年の幕開けのように思えましたが、お参りに来る方は口々に、「今日は寒いです。すごい風です」とおっしゃっていました。今から思うと、その風が前兆だったのです。
さて、真如堂でも、大晦日から元旦にかけては行事が続きます。大晦日の夕方には除夜のお勤め。年が改まる頃には除夜の鐘。元旦の早朝には「修正会」。除夜の鐘が終わって修正会に向かうまでには3時間もありませんので、寝不足です。おまけに、元旦には引っ切りなしにお参りの方がお越しになるので、昼食を摂ることさえままなりません。 その上、明日は早朝からの雪かき必須。「励めよ」という年頭の教示かも・・・。 元 日 の 雪 に 気 魄 や 豊 か に 降 る 河野南畦
鐘を撞く時の明かりと暖を取っていただくため、境内の3ヶ所でかがり火を燃やします。鐘楼の屋根の下でも1つ燃やしますが、昨日はその炎が高く上がりすぎて、火災警報器が発報してしまったのです。今まで何十年やってきましたが、初めてのことでした。 通報は直接消防署に行きます。「誤報です」とすぐに連絡しましたが、「発報があった場合は、とにかく消防車2台が向かいます」ということで、サイレンを鳴らして消防車がやってきてしまいました。 消防隊は本当に誤報だという確認作業を済ませて、撤収されました。大変ご迷惑をお掛けしました。 少し遅れましたが、除夜の鐘開始。撞きたい方が多いので、例年4〜5人以上で1回撞いてもらっています。 写真を撮って欲しいという希望にもできる限り応じてきましたが、今年は例年にも増して希望が多く、ほぼどの組も希望されました。増加の原因はスマホの普及。カメラはわざわざ持参しなければいけませんが、スマホは常に携帯されています。 でも、スマホは暗い中では非力で、またシャッターを押してからのタイムラグもカメラよりもありますので、とても撮りにくいのです。撮れていないことも多かったかも・・・。来年からは、希望に応じるのはカメラだけにしようかなぁ・・・。 お越しになった皆さんのお顔を拝見していると、来る年へ心新たに向かって行こうという、さわやかな希望のようなものを感じました。 どうか、2015年を素晴らしい、佳き年になさってくださ〜い! ひ と ひ と り こ こ ろ に あ り て 除 夜 を 過 ぐ 桂 信子 |