12/27版 




                   見通しのきくようになった境内       マウスを載せれば写真が変わります

 晴れたり、時雨れたりのお天気。
 最高気温は8度でしたが、風もなく、時々日射しもあったので、それほど寒く感じませんでした。
 境内はすっかり冬景色となりました。
 枝を落とした木々が、日の光を浴びて心地よさそうにしているのを見るのが大好きです!
 カメラを持って散歩をしていた知人が、通りがかりの人に、「何も撮るものがないでしょう?」と言われたというのです。わかってない人ですねぇ
 紅葉の頃を饒舌過ぎるほど語りかけてくる人に喩えれば、今は寡黙で多くを語らない人と言えるでしょう。今は、‘一言一言’に深みがある季節です。些細な、でもとても面白い光景を撮るのが、楽しい季節なのですよぉー。


      搬出待ちの落ち葉袋 / 落ち葉の下はこんなに綺麗な苔でした マウスを載せれば写真が変わります
 今年もいよいよ押し詰まってきました。今日からお正月休みという方もおられるでしょう。旅行でお越しになったと思える方も、時折、境内では見かけました。
 正月に備えてお墓の掃除をしに来た方や、お正月に来られないので早目に墓参に来たという方も、おられます。
 迎春準備というわけではありませんが、境内の落ち葉掃除もかなり進み、‘粗ゴミ’はほぼ回収できました。これからは、あちこちに隠れているような落ち葉を追いだして、掃除をしていきます。また、桧の細かい枯葉や杉の枯れ枝なども増えてくる季節です。
 落ち葉を掃除すると、緑鮮やかなに苔が顔を出しました。冬でもこんなに綺麗なのかと驚くほどでした。
 春は花が、秋は紅葉がきれいで当たり前。期待していなかったような美しい光景が見られ冬も、また楽しいですよ!





      冬   木   立   お   と   ぎ   の   国   へ   続   く   道         松永静子





         朽ちた石灯籠と寒椿 / 美味しそうに見える山茱萸の実  マウスを載せると写真が変わります
 木々が葉を落とした境内では、赤い花や実が目立ちます。寒椿、山茶花、椿、南天、千両、そして山茱萸の実。赤い色の多いこと。これが植物たちの‘戦略’なのでしょう。
 南天や千両の実は、どんどんなくなっていくのに、山茱萸の実は数が減ることもなく、そのまましわがれていきます。今すでに、あの赤い実の張りと輝きが失せてきました。
 苦くて美味しくないのを、鳥はよく知っているのです。実を見ただけで、鳥はそれがわかるのでしょうか? それとも、‘試食係’がいるのでしょうか? もうしばらくは、この赤い実が楽しめます。
 水仙もよく咲いています。まだ、株と株の間が空いていますが、何年かすると、密生してくるでしょう。何かを植えても、その成果は数年、数十年後。その間に歳を取ってしまいますね。
 今年もこのコーナーに来てくださった皆さん、ありがとうございました。
 来る年が皆さんにとって幸多き年となりますようお祈り申し上げ、今年最後の更新とさせていただきます。



      梵    鐘    の    音    の    間    を    年    移    る          宮みさお




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