12/20版 




          たまに見る人影 / 裸木になって際立つ枝の細やかさ   マウスを載せれば写真が変わります

 冷え込みが少し緩んだ朝でしたが、気温はあまり上がりませんでした。
 午前中、少し時雨れましたが、午後からは急に本降り。結構、強く降りました。
 境内はひっそり静まりかえり、雨音が大きく感じられました。
 紅葉の時にお越しになった方は、あまりにも閑散とした様子に、きっと驚かれるでしょう。逆に、普段お越しの方が紅葉の時にお越しになったら、その人の多さに驚かれるに違いありません。
 凜として静まりかえった境内。紅葉時期の雑踏の境内は避けたいという方も、そろそろ戻って来られでしょう。
 ここ数日は、拝観者も1桁。ますます、‘真如堂らしく’なってきました。


      吹きだまりの落ち葉揺れる / 唯一の紅葉と乾ききった敷き紅葉 マウスを載せれば写真が変わります
 最近は雨が多く、一昨日には2センチほどの積雪がありました。
 雨や雪で落ち葉掃除が捗らず、まだ3割ほどが済んだだけ。
 おまけに、風の強い日には桧の細かい枯葉や杉の枯れた小枝などもたくさん落ちるようになってきて、掃除が厄介です。まだ、枝にしがみついているもみじ葉もあります。
 年内に、落ち葉掃除の目鼻が付くかどうかという感じです。
 そんな時期だというのに、昨日も、「紅葉はどうですか?」という問い合わせがあり、驚かされました。
 本堂の真裏だけは、落ちた葉をそのままの状態で、まだ残してあります。‘紅葉狩り’の方には、ここをご覧いただいて納得していただきましょう。
 風に揺られて、カサコソと小さな音を立てる落ち葉も、風情たっぷりです。ドッと流れて水路を塞いでしまう落ち葉も、また愉快です。




      枯   葉   踏   む   乳   母   車   か   ら   降   ろ   さ   れ   て       中田尚子




         茶所前の洋風花壇 / 紫陽花の株元で秘かに咲く水仙  マウスを載せると写真が変わります
 先日植え替えた茶所前の花壇のビオラが、一昨日の雪でスッポリ埋もれてしまいました。踏まれないかと心配していましたが、無事な姿を確認。これから少しずつ大きくなって、春まで楽しませてくれるでしょう。
 鐘楼の周りの水仙もまた、雪で倒れてしまったものが結構ありました。
 紫陽花の間に植わっているのですが、先日の雪を契機に、紫陽花は一気に葉を落とし始めました。それまでは、「散るのを忘れているのだろうか・・・」と思うほど青々としていました。
 年末年始の慌ただしい時期が過ぎたら、境内の草木の根や芽が動き始める前に、冬のメンテナンス作業を始めなければなりません。寒肥を施したり、落葉樹等の植え替えなどの作業が待っています。
 寒風吹きすさぶ中で作業をしていると、「寒いでしょう」「大変ですね」と言ってくださいますが、体を動かしていると決して寒くはなく、静かな境内で自分だけのゆっくりした時間を持てます。いいですよぉ〜
 今年もあと10日余。早くそんな時期がやってきてくれないかなぁ〜。
 年末お忙しい中、どうかご自愛ください。



    数   へ   日   や   数   へ   な   ほ   し   て   誤   た   ず          能村登四郎




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