12/5版
ここ数日、寒い日が続いています。今朝、比叡山や愛宕山は、ほんのうっすら白くなっていました。
あたたかい日が多い11月でしたので、急に寒くなった気がします。
11月の終わり頃から雨の日が多く、この10日ほどでみると半分以上は雨。その影響もあるのでしょうか、紅葉は一気に終わりに向かいました。
例年ならば、まだ‘名残の紅葉’が十分に楽しめる頃ですが、今年はもうすでにほとんどが冬木立。わずかに残った紅葉のところに、お越しになった方が集中しています。
ツアーはすでに組まれた予定通りお越しになりますが、個人の方は一気に減って、境内は静かさを取り戻してきました。
正面参道を上がったところの臨時の‘茶店’も、早々と昨日で閉店して、今日は大掃除。11月が寒くなかったこともあって、甘酒の売り上げが去年の3/4程度だったそうです。
本堂や庭園の拝観者も、昨年同期より1割以上のマイナス。今年は本堂の修理などの費用がずいぶんかさんでいるのに・・・。
落ち葉掃除も、例年より早くスタート。今年中には目処が付きそうな勢いです。
きれいな紅葉の裏で、毎年、一喜一憂です。
今の紅葉絶景スポットは、自坊の前の背の高いもみじ、本堂裏の万霊堂前、本堂裏の敷き紅葉、鐘楼前のもみじ。日が差せば、まだまだ美しいですよ!
往時に比べればごく限られた場所・木ですが、今日、初めてご覧になった方が「わぁー、きれい!」という歓声をあげるほど。喜んでおられる姿を見て、「あー、がっかりせずに、喜んでくださってよかったぁ・・・」と、胸をなで下ろしています。
敷き紅葉を見て、「きれいですねぇ」とおっしゃっている方には、「いやぁー、もうすっかり色褪せました」などとは言えません。今日見る紅葉が最高! 一期一会!
遠 い 木 が 見 え て く る 夕 十 二 月 能村登四郎
紅葉に目を奪われている間に、水仙が咲き始めていました。紅いバックはあまり似合わない気がしますが、まださほど色褪せない落ち葉の中で、1輪、また1輪と咲き始めました。
水仙の花の香りを楽しみたいのですが、ほとんどはロープの仕切りの中で、人が多い中ではそれを越えて入って行くわけにはいきません。今はイメージの中で楽しんでいます。
今年はあまりきれいではないと思っていた山茱萸の実に透明感が出てきて、光を浴びるととても綺麗! 鳥も食べないので、枯れるまで枝に付いています。
ワァーッというようなお祭り騒ぎが終わって、静かにそれぞれの個性がいきてくるのがこれからの季節。大好きです!
来週は、楽しい落ち葉掃除がいっぱい出来そうです!!
7日は‘大雪’です。
落 葉 し て 落 葉 は 遠 き 音 と な る 柴田白葉女
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