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         先週と比べてみてください / 西日が差すと最高!    マウスを載せれば写真が変わります

 今朝の最低気温は4.2度。この冬一番の冷え込みでした。
 寒いのは嫌ですが、この冷え込みが紅葉を美しくしてくれます。
 最初の写真を、前回のものと比べてみてください。確実に紅葉が進んでいるのがおわかりいただけると思います。紅葉情報への回答は、当然「見ごろ」。しばらくは、「見ごろ」が続きます。
 境内を訪れる人も増えました。ツアーもどんどんやってきます。これから月末にかけてが、人出のピーク。特に、この3連休は大変な人出になるでしょう。
 交通情報を聞いていても、あちこちで渋滞が始まりました。いつも渋滞する場所とは違うところが渋滞しているので、紅葉見物に由来する渋滞であることがすぐにわかります。これからしばらく、京都の人の多くはできる限り外出を控えます。あるいは、遠回りしてでも渋滞を避けます。そんな季節の到来です。


    真っ赤に色付くもみじ / 手前は終わり、向こうが盛りの「花の木」  マウスを載せれば写真が変わります
 今年は、例年よりも10日以上早く紅葉が進んだ木もあり、一部ではほとんど葉を落とした木も出始めました。
 桜の紅葉はほぼ終わり。「花の木」も、木によってはほとんどの葉を落としたものもあります。
 もみじも、例年よりも綺麗な木もあれば、「今年はどうしたんだろう?」と首を傾げる木もあります。木にも‘好きな’気候に違いがあるようです。
 おしなべていえば、今年の紅葉はまずまず。北海道などでは「10年に1度の紅葉」と評されていましたが、こちらは平均よりも少しいいぐらいでしょうか?
 もっとも、それは何十年も紅葉を見続けているからわかることで、街中にお住まいの方がお越しになれば、「きれい!」とビックリされること請け合いです。

          本堂裏は赤・黄・緑ない交ぜ / 紅葉と比叡山     マウスを載せると写真が変わります
 例年ですと、11月終わりから色付き始める本堂裏が、もうかなり紅くなってきました。
 白川通から東参道を上がって来られた方の目に最初に入るのは、境内でも最も緑色のもみじ。少し目を転じると、緑や赤のない交ぜになった深遠な紅葉。そして、本堂の前に出ると、ほぼ真っ赤。わずかな境内でも、そんなに違うのです。
 朝もまだ薄暗いうちから、重たいカメラを持ってウロウロされている方もおられますが、紅葉を撮るなら、やはり日が傾き始めてから。紅い陽の光が、なお一層紅葉を引き立たせてくれます。
 境内は一眼レフだらけ。タブレットや棒の先にスマホを付けて自分どりしているのは台湾人。数年前までは三脚の場所取りで喧嘩まで起きましたが、さすがに日本人で三脚を使う人は皆無となりました。
 静かに紅葉を愛でたいですが、陽が明け切らぬうちから、暗くなるまで、人が絶えることはありません。





      昨   日   よ   り   今   日   の   色   濃   く   紅   葉   山          金子寿々





          小さな十月桜の花 / 紅葉の〆は野路菊にお任せ マウスを載せると写真が変わります
 さて、どっぷり紅葉に浸かっていただいた後は、あっさりと‘お茶漬け’。
 自坊の十月桜が、毎日たくさんの花を咲かせています。小さな花なので、遠くから撮ってもあまりよくわからないので、アップの写真になってしまいますが、可愛い花でしょう? 4月に‘正式に’咲く花よりも、ずっと小振りです。
 ちょうど「かふぇ水琴窟」へ行く途中に咲いているので、通りがかった人は、思わぬ桜の花に「紅葉だけじゃなくて、桜まで楽しめたねぇ」と大変喜んでおられました。
 境内の随所に咲いている野路菊も、少し盛りを過ぎてきました。ほとんどの方は紅葉ばかりに目を奪われて、野路菊に気が付く人はわずか。ちょっと残念です。
 真っ赤な紅葉に飽きたら、可愛い十月桜を見たり、素朴な野路菊を見たり。ほっとする瞬間です。
 紅葉の見ごろはまだまだ続きます。できれば、お天気のよい日にお越しください。紅葉の美しさ、3倍増です!




     一    枝    に    一    輪    十    月    桜    か    な          片山由美子



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