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晴れたり曇ったりのお天気。日曜日とあって、たくさんの方が境内を訪れました。
手水舎横の名木「花の木」はピークを過ぎましたが、近年植えた同種の木の中には今が盛りのものやこれからが見頃のもの、もうすっかり終わったものもあります。もみじに比べると、年による‘当たり外れ’の少ない木です。 本堂の裏はこれから色付いてきますが、ここも例年よりも早く紅葉が進みそうです。 25日の朝8時前、某放送局が、境内の紅葉の様子を生中継する予定です。「散ってるよりは、まだ盛り前のほうがいい」ということでしたが、正面参道などはちょうどいい頃から知れません。 「境内の実生苗を育てて、数年後に枯れそうな木の横に植えています」と数年前に説明したら、今年もその話が持ち出されました。お気に入りの話のようです。 どの局に限らず、テレビの紅葉中継は‘底が浅く’、記者の脚色やねじ曲げも多くて、本当に美しい時を捉えてはいません。朝8時前では、美しい紅葉が見られるわけないのですが・・・煌々とライトを浴びせるのでしょうねぇ。
その人出を期待して、茶所は季節限定オープン。ご近所の有志の方々が、お抹茶とお菓子、甘酒などを接待しています。 自坊でも、季節限定の「かふぇ水琴窟」がオープン。茶所とバッティングしないように、こちらはコーヒーや紅茶。市内の5つの福祉施設に通う人たちの働く場ともなっています。 紅葉見物のひと時、茶所とかふぇで、どうぞ一服なさってください! また、‘紅い’ものばかりに目が飽きたら、ぜひ白く素朴に咲く野路菊で目の保養をなさってください! か た つ む り 紅 葉 の 中 に 老 い に け り 大串 章
今月3日から練習を始め、5日の開闢法要後は毎晩お勤めを重ねて、昨日を迎えました。昨日は、朝から繰り返し鉦を叩いてお勤めしていただきました。 結願法要は、もみじの色付いた境内を僧衆や稚児が練り歩いて、晴れやかでにぎやか。御閉帳法要は、お参りする人も多くなく、静かで厳かです。 鉦に合わせながら御本尊の扉を少しずつ閉めていき、最後は「バタン!」と音を立てて閉じます。それと同時に、御本尊の前の4本の蝋燭も竹筒をかぶせて消します。扉は閉まり、蝋燭から立つ白い煙が真っ直ぐに立ち上っていきます。 御本尊の扉は重要な法要の時には開けますし、元旦の修正会にも開扉して御尊顔を拝することができるのですが、お十夜の閉帳に閉じる時には、「これでしばらくお目にかかれない」という寂しい思いが湧いてきます。 この法会が終わると、いよいよ紅葉シーズン真っ盛りへと向かって行きます。 連 打 し て 十 夜 の 鉦 を 打 ち 納 む 三島晩蝉
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