10/10版 




                      雲は天才である       マウスを載せれば写真が変わります

 「明日は晴れるのだなぁ」と天気予報を見て思っていたのに、朝起きると少し時雨気味。でも、10時頃からお天気は一気に好転! 2時頃までは素晴らしい秋晴れでした。
 今日10月10日は、かつての「体育の日」。さらに遡れば、50年前の今日、東京オリンピックが始まったのでした。
 「この日を開会式に選んだのは、東京の晴れの特異日だから」という説がありますが、実はそれほど晴れが多い日でもなかったそうで・・・。ちなみに、京都の今日の晴れの出現率は63.3%。雨も13.3%あります。13日は73.3%ですが、今年は台風の影響で確実に雨になりそうです。
 綿菓子をちぎって投げたような秋らしい雲が青空にたなびき、少し赤くなってきた木の葉がキラキラ輝いて見えます。日射しは結構強く、サングラスをしたり、日傘を差している方もおられました。
 週末になったら来る台風。近畿は13日の遅くに最接近するようです。それが通り過ぎれば、また秋が進むのでしょうね。





       去  る  も  の  は  去  り  ま  た  充  ち  て  秋  の  空          飯田龍太






              ニョキッと酔芙蓉 / 藤袴に埋もれる      マウスを載せれば写真が変わります
 酔芙蓉や藤袴などの秋の花が、少し盛りを過ぎてきました。茶所前のヘブンリーブルーも、毎日、20輪ほどの花を咲かせ続けていますが、葉が黄色くなり始めました。
 動くと少し汗ばんだ今日は、酔芙蓉も夕方にはピンク色に変わっていました。暑い日は濃いピンクに、涼しい日はごくうっすらピンク。今日はその間ぐらいです。
 藤袴の花もすっかり開き切って、少し茶色くなり始めた花も出始めました。
 首を長〜くして待っていた浅葱斑も、1匹だけですが、合計15日ほど現れてくれました。今頃は、どの辺りまで南下しているのでしょう?
 今日は、藤袴の花にすっかり全身を埋めている虫がいました。コアオハナムグリです。緑色の体に金を蒔いたような模様がきれい。終わりを迎えつつある藤袴が惜しくて、しがみついているかのようでした。

              キラキラ光る尾花 / どんより赤い南天の実    マウスを載せると写真が変わります
 すすきの穂が少し開いてきました。日の光を受けてキラキラ光り、とてもきれいです。
 葉で怪我をするといけないので、人の通るところには植えていませんが、この季節になると様子を見に行ったり、切って花瓶に挿してみたりと楽しんでいます。
 木々が落葉する日が近付いて来たのを待っているかのように、鐘楼の周りでは、水仙の葉が出始めました。境内のあちこちでは、彼岸花も葉を延ばし始めています。冬には日の光を一身に受けるつもりでしょう。
 南天、千両などの実が、次第に赤くなり始めました。山茱萸の実は、艶々赤く、とても美味しそうな色になっています。草木は、気温や日照時間の変化には本当に敏感です。自然の営みって、本当に不思議ですねぇ。
 さぁ、どうか皆さん、台風には十分な備えをなさってください。台風一過の素晴らしい秋空を、心待ちにいたしましょう!




     お  り  と  り  て   は  ら  り  と  お  も  き   す  す  き  か  な       飯田蛇笏



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