10/2版
もう10月。毎年、お盆が終わったら、後は時の流れが一気に加速されるように感じます。
藤袴は盛りを過ぎつつあります。ここ数日、毎日、浅葱斑がやってきています。同じ蝶が毎日やってきているようで、今年はこの1匹(頭)だけ。群れから外れたのでしょうか? 来る度にカメラを持って走っていますが、なかなかうまく撮れません。 ほととぎすの花もよく咲いて来ました。去年、たくさんの株をもらったのですが、自由に通行できるところに植えておくとすぐに盗られるので、拝観順路の中の茶庭などに植えました。環境が合ったのか、今年はよく咲いています。 毎年、いろいろな草木を入手しては植えますが、すべてが順調に育ってくれるわけではなく、枯れてしまうものも少なくありません。ほととぎすのように、環境も見た目にも‘ドンピシャ’のところへ植えることができて、上手く育ってくれるのは植木屋坊主冥利に尽きます。 去来の句碑の後ろに植えた貴船菊は、増えもせず、減りもせず。肥料をやれば、雑草ばかりが大きくなりますし・・・。白花もいいですねぇ。
山茱萸の実は、ずいぶん紅くなってきました。もう少し色が澄んできたら、本当にきれいです。 椿の実も、あちこちに落ちています。分厚い皮がはじけて、黒く大きい実が散らばっています。 木に絡まっている蔓には、むかごが付いていました。落とさないように気を付けながら収穫して、ポケットへ。もう少し収穫して、かき揚げや炊き込みご飯にしようと思います。ポケットは、椿の実とむかごでいっぱいになりました。 藪豆の花と実を同時に見つけました。はびこって、絡みついて、本当に困りものの藪豆ですが、こんなにかわいい花を咲かせます。花後にできる豆は大きくありませんが、地下にも豆を作り、その大きさは花後の豆の5〜7倍。食べても美味しいそうです。飢饉の時には役に立つかも知れません。 同じく、放っておくと増えるのが藪茗荷。茗荷といいますが、露草の仲間で、食べる茗荷とは種類が違います。 地下茎で増えたり、種でも増えるので厄介なのですが、実はなかなか綺麗です。若いうちは緑で、熟すにつれて青くなります。ご婦人方には、エメラルドやサファイヤのように見えてきませんか? 秋の野には、他にもいっぱい実がなれています。それを探して歩いても、面白そうです。秋の佳き日、ぜひともお出かけください! 収 穫 の 芋 煮 ふ く め て 二 人 の 夜 前田 靖子
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