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                    秋の朝 / 雲染まる        マウスを載せれば写真が変わります

 爽やかな秋晴れの日となりました。
 日の当たるところにいると、かなり暑く、最高気温は28.9度と、少し季節は逆戻り。でも、日陰にいると爽やかで、風も少しあって、「あー、秋だなぁ」としみじみ実感できる日でした。
 朝、境内を歩いてみると、木々の緑がとてもきれい。若葉の頃のような緑とは違い、緑、くすんだ緑、黄色、オレンジなどが混ざって、来たるべき紅葉のシーズンを予感させるものでした。
 今年は木々の色付きの進み具合が早く、例年よりも半月ほども進んでいる気がします。7月の少雨、8月の多雨と翻弄されれば、それも無理ありません。
 夕方、ふと外に出ると、暮れかけた青空にピンクに彩られた秋の雲がたくさん連なっていました。夕焼けを写しに来た職員さんを誘って、急いで本堂の足場へ! うっとりするような素晴らしい景色。簡単なカメラしか持っていなかったのですが、とにかくシャッターを切りました。
 ものの5分ほどもしないうちに足場から降りてきましたが、その時には、雲はごく普通の色。ほんの数分だけの、素晴らしい景色でした。
 ファインダーから見る景色も、すっかり秋。もう来週は10月ですもの・・・。





      一   歩   出   て    わ   が   影   を   得   し    秋   日   和          日野草城






        見ているだけで美味しそう / 天気良すぎて藤袴    マウスを載せれば写真が変わります
 朝、自坊の門を開けに行った時、圧倒的な金木犀の香りに包まれました。
 先日も、「あっ、ひょっとして金木犀が咲いているかな?」と感じて遠目に木を見てみましたが、木に変化はなさそう。バイクで走っていても、金木犀の香りを感じることはありませんでした。
 ところが今日は、まず朝一番に自坊で圧倒され、境内でも匂いを察知。バイクで走っていても、そこかしこで匂いに出会いました。
 香りで秋を感じる代表的な花、その筆頭格が金木犀でしょう。
 もっとマイナーですが、藤袴も秋の香りです。乾燥させないとそんなに香りませんが、株に近付くと、ふと匂いを感じることがあります。花ではなく、幹や葉から香りを放っているのでしょう。
 今日、その藤袴に、待ちに待った浅葱斑が飛来したという情報が飛び込んできました。
 実は、1週間ほど前にも2人の職員の目撃証言があったのですが、1人はツマグロヒョウモンを浅葱斑だと思っていたらしく、信頼性ナシ。もう1人も怪しいかなぁと思っていた矢先の今日の目撃証言、そして証拠写真。確かに・・・。今年も来てくれました!
 ボクも今日は何度も見に行きましたが、出会えず。もう少し涼しくなってくれれば、また時々来てくれるでしょう。早く会いたいなぁ〜

           見納めの曼珠沙華 / 総門前の1年生酔芙蓉    マウスを載せると写真が変わります
 萩の花も、彼岸花も、盛りを少し過ぎてきました。それにしても、今年は萩の大当たり年でした。彼岸花は、ちょっとハズレでした。
 今春、総門前に植えた酔芙蓉が、初めて花を咲かせました。
 去年の冬に枝を採取し、土の中で越冬させて、春に挿し木しました。それを定植したものが、あれよあれよと大きくなって、結構立派に花を咲かせてくれました。
 酔芙蓉のように、‘勝負の早い’花は、‘境内花いっぱい計画’を進める上では、とても重宝します。
 先週は2日掛けて赤くなっていた酔芙蓉が、今日は夕方には赤くなっていました。それだけ、今日が暑かったというバロメーターの役目も果たしてくれました。
 明日・明後日も快晴とか。こんな時にお出かけしないでどうしましょう! さぁ、どこへ何処へ?




    秋   の   野   の    花   の   高   さ   に    風   遊   ぶ         後藤 ヨシ江